測量・地図ミニ人物伝:三松正夫
「測量・地図ミニ人物伝」
三松正夫
(1888-1977)
三松(みまつ)は北海道の伊達町(だてまち)で生まれ、北海中学を中退後、壮瞥(そうべつ)郵便局につとめ、その後郵便局長になりました。この間に、近くにある有珠山(うすざん)が三回噴火しましたが、これと「昭和新山」をくわしく観測・研究した人として知られています。
1943年から1945年にかけて、有珠山の東側の麦畑がとつぜん隆起(りゅうき)して、新しい火山ができました。「昭和新山」です。
三松は、溶岩の固まりが盛り上がるようにしてできた、この火山のようすをミマツダイアグラムという形で記録しました。そして、この火山を開発などから守るため、付近の土地を買い取り、観測を続けました。現在、昭和新山のふもとには、三松が測量する姿の像が立っています。また、近くには三松正夫の記念館もあります。
北海道観光の時には、洞爺湖(とうやこ)の近くにある昭和新山とともに、ぜひご覧になって下さい。