地理・地図の普及に関する懇談会

地理・地図の普及に関する懇談会 10の提言
-地理・地図への親しみを深めるために-

平成15年2月
国土地理院

はじめに

 21世紀を迎え、今後、国内外における地域間の交流は、一層拡大してくることが見込まれる。このような状況にあって、地理情報の社会基盤としての重要性がますます増大してきている。しかしながら、その一方において、教育現場における地図利用の減少をはじめ、国民の地理への関心が希薄になっていると言われている。

 

 このため、国土地理院としては、一般の国民の方に地図に親しみ、地理への関心をより一層持っていただくための方策の検討に資するために、有識者の方々に、地理・地図に関して幅広くご意見をいただくことを目的として、平成14年7月に国土地理院長の私的懇談会とし「地理・地図の普及に関する懇談会」を設置した。

 

 懇談会は国土地理院の視察・業務説明を含め3回開催され、委員による意見発表と国土地理院及び関係法人の出席者でのフリートーキングによる意見交換を行った。

 

 懇談会においては、子供からお年寄りまであらゆる年齢層の方に、それぞれの関心に応じて、地理・地図への親しみをより一層もってもらうことが、地理・地図の普及の第一歩であるとの共通した認識の下に、各般にわたるご意見を各委員からいただいたところである。

 

 本報告書は、懇談会で出されたこれらの意見を次のように「10の提言」として国土地理院においてとりまとめたものである。

 

 国土地理院としては、院内に委員会を設けて「10の提言」について検討を行い、特に重点とすべき課題に関しては実施プログラムを作成し、関係団体と連携を図りつつ、その実現に向けて積極的な取り組みを展開していくこととする。

地理・地図の普及に関する懇談会

鹿取 淑子(かとり  よしこ) 関西地図の会会員
菊地 正浩(きくち まさひろ) (有)ケイエスケイ代表取締役
坂本  博(さかもと ひろし) 国立国会図書館国際子ども図書館企画協力課長
佐藤喜子光(さとう きしみつ) 立教大学観光学部教授
脊板 隆史(せいた  たかし) (財)地域活性化センター ふるさと情報プラザ所長
竹崎 嘉彦(たけさきよしひこ) 広島大学原爆放射線医科学研究助手
田代  博(たしろ  ひろし) 筑波大学付属高校教諭
古川 郁子(ふるかわ いくこ) つくば市立吾妻小学校教諭
松浦 隆康(まつうらたかやす) 登山家(国土交通省大臣官房審議官)
山口 裕一(やまぐちゆういち) 作家・地図探検家

  あいうえお順 (敬称略)