地殻活動データの表示・検討システム'GPS-GIS'の開発
株式会社 建設技術研究所地質センター の研究成果
株式会社 建設技術研究所地質センター
1.研究目的
GPS等の観測による地殻変動,地震の震源分布,地震断層モデル,活断層分布など、地殻活動に関連するデータ、モデル計算結果等を統一したベースマップ上に表示し、モニター上で重ね合わせることなどの操作によって、地殻活動研究調査を支援するシステムを構築する。
2.研究成果
地殻活動データの表示・検討システム'GPS-GIS'を開発した。
2.1システムの概要
'GPS-GIS'は、国土地理院が運営するGPS連続観測システム『GEONET』の観測データを用いて地殻変動量及び上下変動時系列変化図を表示するGISシステムである。
2.2基本機能
(1) 地殻活動データ表示機能
GPS連続観測データ(posファイル)読み込み機能/地殻変動量表示機能:水平成分,鉛直成分,3次元表示が可能/固定点の切り替え機能:任意の基準点データを固定することが可能/データ比較期間の設定機能:任意の期間を設定することが可能/地殻変動量(変位速度ベクトル)の表示倍率変更機能
(2) 上下変動時系列変化図作成機能
GPS連続観測データ読み込み/上下変動時系列変化図作成機能描/描画間隔の設定機能/描画幅の設定機能/比較データ期間の設定機能:任意の期間を設定することが可能。
【地殻変動データ表示例】
日本列島の変位速度ベクトル図(水平成分)
- 固定点:白川〔960617〕
- 比較データ:999.4-2001.4
- ベクトル表示:×5,000,000
- 背景(主題図):数値地図250
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