「だいち」のデータから霧島山(新燃岳)の地殻変動を面的に把握

発表日時:2011年2月22日(火) 12時00分

陸域観測技術衛星「だいち」が観測した合成開口レーダー画像の分析から、霧島山(新燃岳)の火山活動に伴う地殻変動を面的に把握しました。
新燃岳の西北西約7kmで最大約6cmの地殻変動を観測しました。


 国土地理院は、陸域観測技術衛星「だいち」(宇宙航空研究開発機構:JAXA)が平成22年11月20日と平成23年2月20日に観測した霧島山周辺の合成開口レーダー(PALSAR)画像の分析を行い、新燃岳の噴火前後の地下のマグマの移動によって生じた地殻変動の面的分布を明らかにしました。

 新燃岳火口の西北西約7kmで、最大約6cmの地殻変動が観測されました。地殻変動は、鹿児島県霧島市・姶良郡湧水町、宮崎県えびの市・小林市の一部を含む東西約25km、南北約15kmの範囲に及んでいます。この地殻変動分布は、新燃岳火口の数km西北西の地下にあるマグマ溜まりが1月26日からの噴火で収縮したことにより生じたと考えられます。

 なお、今後もGPS連続観測と合わせて地殻変動の監視を継続し、マグマの移動を示すような結果が得られた場合には、随時公表する予定です。

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