最終更新日:2023年7月12日

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の地殻変動(2023年7月12日発表)

概要

2023年7月7日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引上げられた霧島山ついて、だいち2号の観測データを使用し、解析を実施しました。

その結果、硫黄山周辺に衛星に近づく変動が見られます(図1)。

解析結果 【速報】

干渉解析結果
2023年3月8日~2023年7月12日の解析結果の干渉画像

図1 2023年3月8日~2023年7月12日の解析結果

解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SARの精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※SARで用いられる電波は噴煙を透過するため、噴火中であっても火山の地形変化の状況を把握することができます。
※火口など急峻な地形では、斜面の傾斜と電波の入射角によって見かけの変動が生じる場合があります。
※本解析で使用したデータの一部は、火山噴火予知連絡会衛星解析グループの活動を通して得られたものです。
※対流圏遅延補正には、気象庁数値予報格子点データを使用しています。

〇参考資料
SAR 干渉解析の原理(PDF 形式:880KB)
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)とは
衛星進行方向と電波照射方向による見え方の違い(PDF形式:100KB)
国土地理院の干渉SAR ホームページ
SAR 干渉画像の誤差

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問い合わせ先

国土地理院測地部
宇宙測地課長
小門 研亮 TEL029-864-4813(直通)

国土地理院地理地殻活動研究センター
地殻変動研究室長
宗包浩志 TEL029-864-6925(直通)

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