首都圏外郭放水路
◆首都圏外郭放水路
首都圏外郭放水路は国道16号の地下約50メートルに建設された延長6.3キロメートルの地下放水路です。春日部市の中川、倉松川、大落古利根川流域は、お皿の底のような低い平地が広がっています。そのため、河川の勾配は緩やかで水が流れにくく、大雨が降るとすぐには水位が下がらず、しばしば浸水被害をもたらしてきました。そのためこれらの河川の水を江戸川に流して洪水を防ぐ放水路が建設されました。下図からは、江戸川と大落古利根川の間の低地と放水路がある国道16号付近の高まりがよくわかります。また、春日部駅付近の古利根川砂丘(河畔砂丘)、古利根川自然堤防帯も確認できます。


左図:陰影段彩図(カシミール3Dによる) 右図:標高5m以下を青く着色した図(QGISによる)
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- 数値地形図25000(土地条件)からは、現在の低い低地はかつての海底だったり、河川の氾濫で形成された土地であることが分かります(凡例)
- 日本の典型地形
- 地理院地図ではここ
参考文献
- 関東地方整備局江戸川河川事務所首都圏外郭放水路:http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/ (accessed 19.Aug.2015)