輪島験潮場「登録有形文化財(建造物)」登録について

輪島験潮場「登録有形文化財(建造物)」に登録

概要

国土地理院の潮位観測施設「輪島験潮場」(石川県輪島市)が、平成28年11月29日、「登録有形文化財(建造物)」に登録され、平成29年1月27日に輪島市から登録証を受領しました。国土地理院の測量標が国の文化財になるのは初めてのことです。

経緯と登録の理由

輪島市が以下の理由で国の「登録有形文化財(建造物)」として文化庁に推薦し、平成28年11月29日付で登録されました。

  • 「陸地測量部が設置した験潮場で我が国における潮位観測の歴史を伝える建築物」であること
  • 「古くから重要な港湾都市であった輪島において、地域の歴史を伝え、能登地域に残存する最初期の近代建築として貴重な建物」であること

輪島験潮場の歴史

明治24年   輪島験潮場開設(自画紙に潮位を記録する方式の潮位観測を開始)
昭和  5年   北方100m(現在の位置)に移転
平成  3年   開設100周年記念式典開催
平成14年   GNSS観測点の設置
平成19年   能登半島地震(M6.9)発生、験潮場に影響なし
平成28年   「登録有形文化財(建造物)」となる
写真:輪島験潮場

登録有形文化財(建造物)とは

「登録有形文化財(建造物)」は、50年を経過した歴史的建造物のうち一定の評価を得たものを文化財として登録し、届出制という緩やかな保護措置により保存が図られるもので、既に10,000件を超える建造物が登録されています。この制度は、近年の国土開発や都市計画の進展、生活様式の変化等により、まもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を、後世に幅広く継承していくために作られたものです。(詳しくは、文化庁のページをご覧ください。)

輪島験潮場の文化財登録情報は、以下リンクの国指定文化財等データベースから、「輪島験潮場」と検索してご覧いただけます。

写真:登録証 写真:登録プレート

登録証の伝達式

平成29年1月27日、伝達式が行われ、輪島市教育委員会教育長より北陸地方測量部長及び測地観測センター地殻監視課長が登録証・登録プレートを受領しました。
写真:伝達式の様子

伝達式の様子


登録プレートの設置

登録プレートは験潮場入り口に設置されました。
写真:登録プレート取付け後

登録プレート取付け後


問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
測地観測センター  地殻監視課長   千早 昭二 TEL 029-864-5971(直通)
          地殻監視課長補佐 菅原 準  TEL 029-864-1569(直通)
                         FAX 029-864-8381