令和元年度 地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議「富山県分科会」を開催

令和元年度 地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議「富山県分科会」を開催

 令和元年度「地理空間情報の活用推進に関する北陸地方産学官連絡会議『富山県分科会』」を1月28日(火)に富山市の富山県民会館において、構成員及び講演者、オブザーバーを含め22名が出席し、開催しました。

写真:会議の様子

会議の様子

会議概要

 会議は、座長である金沢工業大学の鹿田教授が進行し、地理院地図をはじめとする地理空間情報の活用や富山県内で行われている先進的な取り組みについての講演と、地理空間情報の活用推進に関わる意見交換を行いました。
 なお、今回の会議では令和4年度からの高等学校教育での「地理総合」必修化を踏まえ、教育現場での地理空間情報の活用促進を図るため、富山県高等学校教育研究会地理部会の方にもご参加いただきました。

1.講演

(1)防災・教育に役立つ「地理院地図」の最新の開発状況

   講演者:国土地理院 地理空間情報部 情報普及課 渡辺 亮佑
    概要:Web地図「地理院地図」の防災や地理教育で活用が見込まれる機能改良や提供実験を行っているベクトルタイルでの想定される活用例などについて

(2)IoTを活用した除雪体制の整備等の実証事業
   講演者:富山県 射水市 総務課 情報管理係 近岡 良祐
    概要:人口減少や少子高齢化の進行が予測される社会情勢の中、射水市がIoTを活用して課題解決が見込まれる業務の一つとして射水ケーブルネットワーク株式会社と共同で取り組んでいる無線通信規格「ELTRES」を利用した除雪体制の整備等の実証実験について

(3)地理空間情報を活用したまちづくり -富山市におけるスマートシティの取組と市民による活用の可能性-
   講演者:富山大学 人文学部 教授 大西 宏治
    概要:富山市のスマートシティ事業の1つである「こどもを見守る地域連携事業」の事例を通じて、データの可視化など地理空間情報の活用による市民の新たな気づきにより、新たなまちづくりへの可能性を提示できることについて


敬称略

2.意見交換等

意見交換では、各講演についての質疑応答のほか、出席した機関から地理空間情報の活用事例やその課題等について報告があり、意見交換を行いました。