新潟県三条市立森町小学校で「出前授業」を開催しました

新潟県三条市立森町小学校で「出前授業」を開催しました

 北陸地方測量部は、測量や地図・防災等の重要性を広報する一環として、電子基準点が設置されている管内の学校を対象とした出前授業を行うプロジェクトに取り組んでいます。
 今回、電子基準点「新潟下田」が設置されている新潟県三条市立森町小学校において令和2年1月30日(木)の5限目(13:55~14:40)に5・6年生28名を対象に給食室で出前授業を実施しました。


 授業前半は、観光マップや森町小学校周辺の地図を用いて地図の読み方・使い方のポイントや森町小学校周辺の地図記号、電子基準点の役割(地殻変動を捉える)について説明しました。
 授業後半は、森町小学校のすぐ北側を流れる五十嵐川で過去に何度も洪水等の被害が起きていることから、地図を通して防災にも関心を持ってもらおうと、令和元年台風19号により浸水被害のあった千曲川の浸水推定図や空中写真による被害の様子、三条市が作成している水害や土砂災害ハザードマップについて説明しました。また、新たな地図記号「自然災害伝承碑」や「地理院地図」の紹介、「北陸地方余色立体図」による3D地図体験を行いました。授業中は、熱心にメモを取っていた子ども達でしたが、3D地図の体験では、「楽しい」「面白い」といった声がありました。
 授業の最後に子ども達から「電子基準点は電気で動いているのになぜバッテリーが入っているの?」や「自然災害伝承碑は新潟県だと他にどこにあるの?」といった質問や「緑色に塗られた電子基準点は全国に4つしかない、そのうちの1つが森町小学校にあることがレアだと思いました」や「地図は防災にも使えることを初めて知りました」など1人1人から感想があり、地図や防災への関心が高まったことが窺えました。


 授業終了後、校長先生から「小学校周辺の地図を使っての地図の読み方の説明や五十嵐川の防災に関してのお話など、子ども達に身近な話題でわかりやすく説明していただき、ありがとうございました。子ども達にとってとてもいい勉強になったと思います。」とコメントをいただきました。


【参考】三条市立森町小学校の位置はこちらです
https://maps.gsi.go.jp/#17/37.539996/139.112143/(地理院地図にリンクしています:新規ウインドウ表示)


写真:熱心にメモを取る子ども達

熱心にメモを取る子ども達

写真:3D地図体験の様子

3D地図体験の様子