最終更新日:2017年9月15日

電子基準点で「みちびき2号機」の観測を開始 ~使える時間が2倍になります~

9月15日(金)より、電子基準点で受信した準天頂衛星システム「みちびき2号機」を含む観測データの提供を、国土地理院ウェブページで開始します。

  国土の位置を定める全国約1,300点の電子基準点では、GPSなどの測位衛星の信号を常時受信し、我が国の衛星測量や高精度測位のために必要な観測データを提供しています。
  日本の準天頂衛星システムについても、既に「みちびき初号機」のデータを提供しているところですが、9月15日(金)より「みちびき2号機」が利用可能となることから(※1)、全国の電子基準点で受信したデータを、国土地理院のデータ提供ページ(※2)より提供します。
  「みちびき2号機」が利用可能となることにより、準天頂衛星の初号機または2号機が天頂付近に滞在する時間が約8時間から約16時間となり(図)、準天頂衛星のメリットを衛星測量などで活用できる時間が2倍に増えることになります。
  準天頂衛星システムは、2018年度からの4機体制サービスに向けて準備が行われています(※1)。電子基準点においても、準天頂衛星システムを活用した地理空間情報高度利用社会の実現に向けて着実に準備を進めてまいります。
  電子基準点データを用いて測量を行うと、例えば太陽フレアの影響など、様々な測位誤差を軽減できます。別途、準天頂衛星システムから提供されるセンチメータ級測位補強サービスでも、測位誤差を補正するために全国の電子基準点データが利用されています(※1)。

 


準天頂衛星システムが天頂付近に見える時間の例

図 準天頂衛星システムが天頂付近(仰角70度以上)に見える時間の例(つくば市:9月)




※1 内閣府宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星システム URL(http://qzss.go.jp/
※2 データ提供ページ URL(http://terras.gsi.go.jp
      データの利用マニュアル URL(http://psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/public/multignss/
 
(問い合わせ先)
   測地観測センター 電子基準点課  029-864-5977