日本アルプスでのGNSS観測を実施予定
-飛驒山脈が隆起するメカニズムの解明を目指す-
発表日時:2012年9月7日(金) 14時00分
9月20日~22日、前穂高岳山頂において、4年ぶりにGNSS観測を実施する予定です。過去の観測データと比較することで、山が隆起するメカニズムの解明が期待されます。
平成24年9月20日~22日、国土地理院地理地殻活動研究センターの研究チームが、飛驒山脈(北アルプス)前穂高岳(標高3090m)山頂の一等三角点「穂高岳」(長野県松本市)において、4年ぶりにGNSS※1観測を行い、特に山の高さの変化を精密に測定する予定です。
平成11年、17年、20年にも同様のGNSS観測を行っており、今回の観測データと比較することで、過去400万年の隆起によって形成されたと考えられている飛驒山脈が、現在でも隆起しているかどうかを検証することができます。GNSS観測による現在の上下変動速度と過去の地質学的研究による隆起速度を分析することにより、飛驒山脈が隆起するメカニズムの解明が期待されます。
平成20年までの観測結果からは、穂高岳では年間平均約5mmで隆起する傾向が見られますが、観測結果には誤差が含まれるため、繰り返し観測によって、結果の信頼性を高めることが重要です。今回の観測により、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震を挟んで隆起傾向が継続しているか、実際の測定結果が待たれるところです。
なお、天候不順等の場合、観測が中止または延期となる可能性があります。
※1 Global Navigation Satellite System(s)の略。米国のGPS及び日本の準天頂衛星、ロシアのグロナス、EUが開発中のガリレオ(Galileo)等があります。
平成11年、17年、20年にも同様のGNSS観測を行っており、今回の観測データと比較することで、過去400万年の隆起によって形成されたと考えられている飛驒山脈が、現在でも隆起しているかどうかを検証することができます。GNSS観測による現在の上下変動速度と過去の地質学的研究による隆起速度を分析することにより、飛驒山脈が隆起するメカニズムの解明が期待されます。
平成20年までの観測結果からは、穂高岳では年間平均約5mmで隆起する傾向が見られますが、観測結果には誤差が含まれるため、繰り返し観測によって、結果の信頼性を高めることが重要です。今回の観測により、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震を挟んで隆起傾向が継続しているか、実際の測定結果が待たれるところです。
なお、天候不順等の場合、観測が中止または延期となる可能性があります。
※1 Global Navigation Satellite System(s)の略。米国のGPS及び日本の準天頂衛星、ロシアのグロナス、EUが開発中のガリレオ(Galileo)等があります。
問い合わせ先
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省 国土地理院 地理地殻活動研究センター
地殻変動研究室長 畑中 雄樹 029-864-6925(直通)
地殻変動研究室主任研究官 西村 卓也 029-864-6549(直通)
029-864-2655(FAX)
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地殻変動研究室主任研究官 西村 卓也 029-864-6549(直通)
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