令和8年熊本地震時の電子基準点1秒解析結果

発表日時:令和8年8月12日(水) 11時00分

概要

令和8年熊本地震の震央から60km以内の電子基準点の1秒解析結果を公開します。
 震央から60km以内の31点の電子基準点の、地震発生時を含む20分間の1秒解析結果を公開します。

震央から60km以内の電子基準点(31点)


電子基準点の1秒解析結果

 1秒解析結果は、以下のリンクからダウンロードしてください(右クリックして「名前を付けてリンクを保存」を選択)。
論文等で本データセットを利用した場合は、データセットのDOIを用いて引用してください。
https://doi.org/10.57499/GSI_GNSS_2026_002

  1秒解析値 [ZIP形式:420kB]

解析結果は、カンマ区切りのデータとしています。また、フォーマットは以下のとおりです。
 
時刻 X[m] Y[m] Z[m] 品質 衛星数 Ratio SDX
[m]
SDY
[m]
SDZ
[m]
GPS時 地心直交座標系のXYZ値 1:Fix
2:Float
整数値バイアス
の信頼度
解の標準偏差
品質(Fix,Float)が切り替わる際に、座標値が大きく変化することがありますが、解析の特性によるもので、地震に伴う現象ではありませんのでご注意ください。

電子基準点の1秒解析結果グラフ

時系列グラフ(31点全点)
 公開する1秒解析結果の一部を、東西・南北・上下の3方向の動きに分けて、31観測点の変化を時系列で示しました。縦軸は震央からの距離(km)、横軸は地震発生からの経過時間(秒)を表しています。震央に近い観測点ほど早く動き始め、遠くなるほど動き始める時刻が遅くなっており、地震波(永久変位である地殻変動含む)が伝播していく様子を捉えていることが分かります。

時系列グラフ(31点)


時系列グラフ(電子基準点「千丁」)
 震央に最も近い電子基準点「千丁」の解析結果について、地震発生の前後2分間の変化を示したものです。グラフは上から順に東西方向、南北方向、上下方向の位置の変化を表しています。赤線で示した発震時刻の直後から位置が変化し、この地点では地震によって最終的に東向き、北向き、下向きに移動したことが分かります。また、位置が変化する際に細かな揺れが見られますが、これは地震による地面の揺れを反映したものです。最終的な位置の変化(永久変位)は瞬間的ではなく、およそ10秒かけて生じていることも確認できます。

時系列グラフ(電子基準点「千丁」)


時系列グラフ(電子基準点「城南」)
 震央から2番目に近い電子基準点「城南」の観測結果です。グラフは上から東西、南北、上下方向の位置変化を示しています。発震直後には特に東西方向で大きな揺れが観測され、地震による地面の動きが強く現れていることが分かります。また、上下方向の変化は最も震央に近い「千丁」とは反対で、この地点では地面がわずかに持ち上がる方向へ変化したことが確認できます。

時系列グラフ(電子基準点「城南」)


電子基準点の1秒解析設定

公開する電子基準点の1秒解析結果の解析設定は次のとおりです。
使用ソフトウェア MALIB v1.2.0_pre(潮汐補正オプション部分を改修)
解析モード 後処理キネマティック解析
解析固定点 電子基準点「上対馬」(0456)
使用衛星 GPS + GLONASS
使用周波数 L1+ L2
ARモード Fix-and-hold
精密暦 JGX最終暦
アンテナ位相特性モデル 衛星側:igs20.atx
地上局側:GSI20.ATX
出力形式 X, Y, Z(地心直交座標系)

問合せ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院

測地観測センター 電子基準点課  TEL 029-864-8409(直通)

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