平成20年9月11日 十勝沖の地震に伴う地殻変動

電子基準点(GPS連続観測点)による解析

9月11日、十勝沖で地震(M7.1、最大震度5弱)が発生しました。この地震に伴い電子基準点「えりも2」で東南東方向へ約2cmの地殻変動が観測されました。
十勝沖の地震に伴う地殻変動

地殻変動から推定したモデル

この地殻変動から、震源断層モデルを推定しました。断層の形状を長方形と考えて推定したところ、断層は、ほぼ北北東-南南西方向にのびており、断層面は、長さ約18km、幅約33㎞、上端部の深さが約17kmで、東南東から西北西に傾き下がっている(傾斜角14度)ことが分かりました。
すべり量は約1.2mで、西北西側が東南東側にのり上げるような逆断層運動が起こったと考えられ、余震域ともほぼ対応します。この断層運動から導かれるモーメントマグニチュードは約6.8となりました。
十勝沖の地震の震源断層モデル

十勝沖の地震の震源断層モデルの概念図

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