火山土地条件図「日光白根山」「弥陀ヶ原」を公開

火山の成り立ちや火山災害リスクの把握に役立ちます

発表日時:2025年5月21日(水) 14時00分

国土地理院では、栃木県と群馬県にまたがる「日光白根山」(にっこうしらねさん)と、富山県に位置する「弥陀ヶ原」(みだがはら)について、火山地域の地形の成り立ちを表し、火山災害リスクの把握等に役立つ火山土地条件図を令和7年5月22日から公開します。


 国土地理院では、自然条件に即した効果的な防災対策や土地利用計画等に寄与することを目的に、様々な主題図※1を整備しています。その一環として、活火山を対象として、火山災害の被害軽減、地域における防災計画の基礎情報の提供を目的に、火山の地形分類等を表示した縮尺1/10,000~1/50,000の火山土地条件図を整備・公開しています。現在は我が国にある111の活火山のうち、火山調査研究推進本部によって「活動火山対策※2のために観測、測量、調査及び研究の充実等が必要な火山」として選定された51火山を優先して整備しています(資料1)。
 今回公開する2つの火山については、令和6年度に調査を開始し、関係機関や有識者の協力を得ながら、縮尺1/20,000の火山土地条件図「日光白根山」(A2判)及び「弥陀ヶ原」(A1判)を整備しました(資料2-1、2-2)。今回の公開により、32火山の火山土地条件図が整備・公開されたことになります(資料3)。
 火山土地条件図には、過去の火山活動によって形成された地形や噴出物(溶岩流や火砕流等)の分布、その後の風雨や流水等による侵食作用により形成された地形(崩壊地や土砂堆積地等)が表示されています。そのため、火山噴火に伴う災害の予測や災害対策の立案に活用されるほか、火山域における豪雨や地震に伴う土砂災害リスクの評価等の火山砂防にも貢献する有用な情報であり、防災意識を高める効果も期待できます。
 火山土地条件図は、国土地理院のウェブ地図「地理院地図」で閲覧できるほか、画像データや解説書などをウェブサイト※3から、有償のインクジェット出力図を(一財)日本地図センターからそれぞれ入手できます。
     
※1  国土地理院がこれまでに整備した主題図一覧
※2  火山の爆発その他の火山現象により生ずる被害を防除し、又は軽減するための対策。
※3  火山の地図のウェブサイト

添付資料

問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番                                                                   
国土交通省 国土地理院 応用地理部
地理調査課長 大塚 孝泰 TEL:029-864-5934(直通)
地理調査課長補佐 中埜 貴元 TEL:029-864-5936(直通)

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