平成29年10月の地殻変動について
発表日時:2017年11月9日(木)16時00分
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた2017年9月下旬から2017年10月下旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が東日本の広い範囲で見られます。
火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。
火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。
- 別紙1 全国 (PDF形式:495KB)
- 別紙2 北海道地方 (PDF形式:172KB)
- 別紙3 東北地方 (PDF形式:164KB)
- 別紙4 関東・中部地方 (PDF形式:205KB)
- 別紙5 近畿・中国・四国地方 (PDF形式:505KB)
- 別紙6 九州地方 (PDF形式:363KB)
- 別紙7 沖縄地方 (PDF形式:155KB)
トピックス
- 浅間山周辺では、浅間山の西部の基線で2017年1月頃から小さな伸びは停滞しています。(別紙8)
- 硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」の隆起が続いています。「硫黄島2」は、南向きの変動が継続しています。(別紙9)
- 霧島山周辺では、2017年7月頃から見られていた霧島山を挟む基線での伸びは停滞しています。なお、新燃岳の噴火前後で顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙10)
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む「鹿児島郡山」-「鹿児島福山」、「鹿児島福山」-「隼人」等の基線で伸びや「桜島」の隆起が継続しています。(別紙11)
- 口永良部島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙12)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(2016年10月下旬から2017年10月下旬まで、別紙13)からは、以下のような傾向が見られます。
- 東北から関東・中部までの広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
- 東北では、2016年11月22日の福島県沖の地震に伴う地殻変動が見られます。
- 東北及び関東では、2016年12月28日の茨城県北部の地震に伴う地殻変動が見られます。
- 九州では、平成28年(2016年)熊本地震後の余効変動が見られます。
- 硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
- その他の地域では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。
別紙一覧
- 別紙8 浅間山周辺の地殻変動 (PDF形式:511KB)
- 別紙9 硫黄島周辺の地殻変動 (PDF形式:779KB)
- 別紙10 霧島山周辺の地殻変動 (PDF形式:1.2MB)
- 別紙11 桜島周辺の地殻変動 (PDF形式:588KB)
- 別紙12 口永良部島周辺の地殻変動 (PDF形式:219KB)
- 別紙13 全国の地殻変動(水平)-1年間- (PDF形式:500KB)
問い合わせ先
国土交通省国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 矢来 博司 (029-864-6925) 測地観測センター 地殻監視課長 丸山 一司 (029-864-5971) 測地観測センター 地震調査官 宮川 康平 (029-864-4825) FAX 029-864-8381