平成18年11月~12月の地殻変動について
発表日時:2007年1月9日(火)16時30分
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた11月中旬から12月中旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。
硫黄島では、南東部の大きな隆起などの地殻変動が見られます(トピックス参照)。また、11月18日に発生した奄美大島近海の地震(マグニチュード6.0)に伴う小さな地殻変動が喜界島及び奄美大島北部で見られます。その他の地域では特に目立った変動は見られません。
トピックス
- 硫黄島南東部に設置された電子基準点「硫黄島1」は、8月頃に長期的な沈降から隆起に転じた後、11月頃から隆起速度を加速し、現在もその傾向が継続しています。また、島の南西端に設置された電子基準点「硫黄島2」の南方向の長期的な地殻変動にもやや加速傾向が見られます。 (別紙8[PDF形式:365KB])
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で長期的な伸びの傾向が見られます。 (別紙9[PDF形式:493KB])
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 測地観測センター 地震調査官 畑中 雄樹 (029-864-4825) 地理地殻活動研究センター 地理地殻活動総括研究官 村上 亮 (029-864-2477) 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 飛田 幹男 (029-864-6925)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(平成17年12月中旬から平成18年12月中旬まで、別紙10)[PDF形式:563KB]
- 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動の影響が見られます。
- 伊豆半島東部では、3月末及び4月中旬から5月初旬にかけての伊豆半島東方沖の地震活動に伴う地殻変動が見られます。
- 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な変動が見られます。