福岡県西方沖を震源とする地震に伴う地殻変動(第1報)

発表日時:2005年3月20日(日)18時30分

概要

 国土地理院(院長 矢口 彰(やぐちあきら))は、平成17年3月20日(日)10時53分頃に福岡県西方沖で発生した地震(マグニチュード7.0)について、電子基準点(GPS連続観測点)の15時までのデータ(速報値)を解析した結果、資料-1~3に示すとおり電子基準点「福岡」が南西へ約17cm、電子基準点「前原」が南へ約9cm移動していることなど、福岡県地方を中心に地殻変動が認められました。
 この地殻変動から推定される断層モデルは、資料-4に示すとおりで、長さ約30km、幅約20kmの断層が約0.6m滑ったと推定され、余震域ともほぼ対応します。この断層運動から導かれるモーメントマグニチュードは約6.6となりました。
 なお、これらの解析結果は、即時解析による速報値であるため、暫定的なものです。
 今後も、電子基準点による地殻変動の監視を強化していきます。

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