12月14日14時56分頃の留萌支庁南部の地震

発表日時：2004年12月15日（水）15時00分

概要

　国土地理院（院長渡邊茂樹（わたなべしげき））は、平成16年12月14日（火）14時56分頃、留萌支庁南部で発生した地震（マグニチュード6.1）について、電子基準点（ＧＰＳ連続観測点）のデータ（速報値）を解析しました。その結果、資料－１～４に示すとおり電子基準点「小平（おびら）」が約２cm隆起し、北西へ約４cm移動、電子基準点「小平２」が北西へ約２cm移動していることなど留萌郡小平町での地殻変動が認められました。

　この地殻変動から推定される断層モデルは、資料－５及び６に示すとおりで、走行はほぼ北北東から南南西方向、長さ約10km、幅約５kmの断層面（傾斜角42度）をはさみ、東側地塊が西側地塊に約0.7m乗りあがった（逆断層）と推定されます。上端部の深さは約３kmで、断層の位置は余震の震源分布ともほぼ一致します。この断層運動から導かれるモーメントマグニチュード^※は約5.9となりました。

　今後も引き続き、電子基準点データにより地殻変動の監視を行っていきます。

　※モーメントマグニチュード：地震で解放されたひずみの大きさから推定した地震の規模

添付資料

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