ベクトル編集ソフトについて

The Outline Of Vector Revising Software

測図部  水田良幸・大野裕幸・中南清晃・石井 武
Topographic Department
Yoshiyuki MIZUTA, Hiroyuki OHNO, Kiyoaki NAKAMINAMI, Takeshi ISHII

要旨

 測図部は、平成14年度から2万5千分1地形図の管理方式を現行のラスター方式からベクトルデータによるデータベース一元管理方式に転換することを決定した。それを受けて平成13年度にベクトル型の地形図情報を管理するシステムである「新地形図情報管理システム」(New Topographic Map Information System、以下「NTIS」という)の構築を行った。NTISは、データを一元管理するデータベース部とクライアント側のサブシステムの大きく2つに分けることができる。平成13年度には、データベース部とクライアント側のサブシステムのひとつでデータベースのデータの更新・管理を行う編集ソフトの構築を行った。編集ソフトは、現行のラスター編集ソフトであるVRCの後継にあたり、地形図修正業務を直接担う部分である。今回、編集ソフトを構築する過程で多くの技術を新たに開発、実装している。本稿では、編集ソフトの概要とともに新しく開発した技術を中心にそれらの考え方について述べる。また、実際の地形図修正業務におけるベクトル編集ソフトを使用した作業の流れについても簡単に説明する。

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