「日本のジオイド2000」の構築

Development of New Japanese Geoid Model, 'GSIGEO2000'

測地部  安藤 久・佐々木正博
Geodetic Department Hisashi ANDOU, Masahiro SASAKI
測地観測センター  畑中雄樹・田中和之・重松宏実
Geodetic Observation Center
Yuki HATANAKA, Kazuyuki TANAKA, Hiromi SHIGEMATU
地理地殻活動研究センター  黒石裕樹
Geography and Crustal Dynamics Research Center Yuki KUROISHI
京都大学大学院理学研究科  福田洋一
Department of Geophysics, Graduat School of Science, Kyoto University
Yoichi FUKUDA

要旨

 国土地理院が進めてきた測量法の改正では、測地基準系が変更され三角点の位置座標がbesselからGRS80へ、水準点標高も正規正標高から正標高へと、それぞれシステムが変更され、新しい基準点体系での基準点測量成果「測地成果2000」が生まれる。
 また、新しい基準点測量成果には、楕円体への変換のため基準点のジオイド高が標記されることとなった。これにともない、新基準点体系に適合する全国をカバーしたジオイド・モデルを作り、ジオイド高成果を提供する必要が生じ、「日本のジオイド2000」を構築した。