近畿地方の古地理に関する調査

Paleogeography of Kinki district since Jomon period ,Holocene

地理調査部　　諏訪部順　中田外司　木村幸一　松元佳織
Jun SUWABE Sotoshi NAKADA Koichi KIMURA Kaori MATSUMOTO

要旨

　本調査では、近畿地方の主要な４河川（淀川、大和川、紀の川、九頭竜川）を対象として、約六千年前の縄文時代から現代に至る6時期（縄文時代、平安・鎌倉時代、江戸時代、明治時代、昭和時代、平成）について地理的観点からその成り立ちと変遷を整理し報告書にまとめた。具体的な調査対象は6種類（海岸線・河川、湖沼・湿地、交通機能、新田開発、埋立・干拓、地形・地質、その他）とし、特に近畿地方の歴史において重要な場となってきた、巨椋池、大阪平野を取り上げ、3Dによる視覚的モデルも作成し、地形や土地利用の変化の分析を行った。