国土地理院におけるインデックスマップの整備状況に関する調査

Research on Development of Index Map in GSI

企画部   福島康博
Planning Department Yasuhiro FUKUSHIMA

要旨

 国土地理院は,GIS社会の実現に向けてGISの全国的普及促進を図っているが,より具体的な普及のあり方を検討するためには,自ら実務において,GISの利用を促進することが重要と考えられる。
 一方,国土地理院では,数値地図2500(空間データ基盤)などGIS利用のための基盤的な地理情報を整備・刊行してきたが,利用者からは,現在どの様な地理情報がどの地域に整備されているかなどのインデックス情報の提供が求められている。
 本調査は,インデックスマップを利用したインデックス情報の整備の推進と,国土地理院内におけるGISを利用した業務の効率化を図るために,院内の各部・センターの協力を得て実施したものである。現在,各種地図データを利用して作成されている57件のインデックスマップについて,作成方法やデータの維持管理等についての集計を行った結果,作成されているインデックスマップの7割が日本全国の地図をベースにしているにもかかわらず,各部署毎に維持管理されており,他部署との連携や情報交換が十分でないことが明らかとなった。