「Digital Guide of KYOTO」CD-ROMの制作

CD-ROM 「Digital Guide of KYOTO」

企画部   清水乙彦
Planning Department Otohiko SHIMIZU

はじめに

 地理情報の国際標準化を目的として,1994年4月に,ISO(国際標準化機構)に211番目の専門委員会としてISO/TC211(地理情報 / ジオマティックス)が設置された。日本は,当初から投票権のある正式メンバーとして検討に参加しており,20(当初)の作業項目のうち2つについては委員会原案作成を担当している。また,国内では意見のとりまとめとISOへの意見提出を行うために,(財)日本測量調査技術協会が国内審議団体として登録されており,その下に,ISO/TC211国内委員会(委員長:伊理正夫中央大学教授)および幹事会(幹事長:稲葉和雄国土地理院研究企画官)が設置され,活発な議論が展開されている。国土地理院からも,地理情報の標準化に積極的に貢献する立場から,職員が委員及び幹事として検討に参画している。
 昨年の9月29・30日に,日本で初めてとなるISO/ TC211第9回総会が京都市の京都リサーチパークにおいて行われた。総会には,その前後に行われたワーキンググループ等の会議とあわせ,19ヶ国・11国際機関から114名の専門家が参加した。
 この総会の開催にあたり,総会の円滑な運営をはかるため,平成10年7月に国内委員会の下にISO/TC211第9回総会実行委員会(以下実行委員会)を設置し,総会の準備を行うとともに,総会及び関連する各種行事の運営にあたった。国土地理院からも,日本で初めての総会の成功に尽力すべく,多くの職員が実行委員会のメンバーとして総会運営に携わった。