時報 vol.90 この間のできごと

12月19日~2月28日 ホームページで「97-98年末・年始スペシャル」を開催

昨年の正月に引き続き国土地理院ホームページで「年末・年始スペシャル」を開催した。


1月 重点研究支援協力員を受け入れ

重点研究支援協力員制度(科学技術振興調整費)により,国土地理院が提案した「多目的GISの構築に関する基礎的研究」に重点研究支援協力員6名が派遣された。


1月1日 ニューモデルの2万5千分1地形図を刊行

地形図スタイルを一新した,2万5千分1地形図「つくば」および「長野中心部」を刊行した。


12月19日~2月28日 ホームページで「97-98年末・年始スペシャル」を開催

昨年の正月に引き続き国土地理院ホームページで「年末・年始スペシャル」を開催した。


1月 重点研究支援協力員を受け入れ

重点研究支援協力員制度(科学技術振興調整費)により,国土地理院が提案した「多目的GISの構築に関する基礎的研究」に重点研究支援協力員6名が派遣された。


<h4>1月1日 ニューモデルの2万5千分1地形図を刊行

地形図スタイルを一新した,2万5千分1地形図「つくば」および「長野中心部」を刊行した。


1月6日~20日 ポスター展「おはよう!地球」開催

ニューモデルの2万5千分1地形図の刊行を記念して,地図と測量の科学館において,福田繁雄氏のポスター展「おはよう!地球」を開催した。


1月12日 合成開口レーダー(SAR)に関する講演会開催

地図と測量の科学館で,米国ジェット推進研究所ポール・ローゼン博士により「最近の合成開口レーダーの技術動向と将来展望について」と題する講演が行われた。


1月12日~23日 第7回国連地名標準化会議に出席

第7回国連地名標準化会議が,米国ニューヨークの国連本部で開催された。

日本からは,赤桐地図部長と国連代表部の近藤一等書記官が参加して,「地名の標準化に関する一般報告(地名集日本の作成ほか)」,「地名の自動処理について」のナショナルレポートを報告した。


1月13日 福田繁雄氏特別講演会を開催

グラフィックデザイナーとして国際的に活躍されている福田繁雄氏による「おもしろさこそ文化,新しい時代のデザイン」と題する特別講演会を,講堂において開催した。


1月18日~31日 ケニア測量地図学院巡回指導調査団派遣

JICAケニア測量地図学院巡回指導調査団員として,常住地理調査部研究官ほか1名をケニア国に派遣した。

調査団は,ケニア測量地図学院(KISM)プロジェクト開始から3年が経過したことから,過去の協力内容などについての現況確認と今後の協力方針の策定を行った。


1月21日~2月1日 ケニア測量地図学院新技術セミナーのため派遣

ケニア測量地図学院(KISM)において,新校舎の竣工を記念した測量新技術セミナーが,1月26日から29日まで,ナイロビで開催された。

原田参事官および村上測地技術開発室長の2名を1月21日から2月1日までの間,JICA短期専門家として,このセミナーに派遣した。


1月22日 火山ガス災害に関する緊急研究の実施決定

国土地理院を含む4省庁6機関が共同で行う平成9年度科学技術振興調整費による「火山ガス災害に関する緊急研究」の実施が決定した。

国土地理院は,通商産業省資源環境総合研究所と共同で,火山ガス災害の発生を予測するためのシミュレーションを行い,火山ガスの滞留しやすい地形の抽出を担当した。


1月24日~30日 福田繁雄氏のポスター展,講演会を札幌で開催

札幌市で,特別企画展,福田繁雄のポスター展「おはよう!地球」を開催した。


1月25日~31日 生物多様性評価のためのマレーシアで現地調査を実施

平成8年度より環境庁地球環境研究総合推進費により実施している「生物多様性評価のための地理情報システムの応用に関する研究」のため,中川地理調査技術開発室長ほか1名をマレーシア国へ派遣した。


1月26日~2月7日 マリ国家基礎地図作成のための事前調査団を派遣

マリ共和国から要請のあった5万分1地形図作成のため,JICAの事前調査団として,永井地理調査部長,杉山地図部研究官を同国へ派遣した。今回は,昨年10月に実施した予備調査をふまえたもので,要請内容の精査,S/W協議,情報収集などを行い,本格調査に関する協議文書を取り交わした。


2月2日 地球地図データを公開

地球地図仕様事務局案に沿って作成した地球地図日本版データ(試作版)をホームページ上で一般公開した。

このデータは,既存のディジタル地図データから作成し,平成9年11月に開催した地球地図フォーラム’97in岐阜で,フォーラム参加者に配布したものである。


2月2日~28日 「全国児童生徒地図作品展」を開催

地図と測量の科学館において企画展「全国児童生徒地図作品展」を開催した。

作品展では,全国各地(旭川市,札幌市,仙台市,岐阜市,広島市)で行われた「児童生徒の地図に関する作品展」の主な優秀作品とつくば市の小学生の「生活マップ」,「社会科絵地図」などの作品を展示した。


2月13日 宇宙測地館が開館

宇宙測地館の開館式典が,多くの招待者および関係者の出席のもと行われた。

本施設は,耐震,免震構造,光ケーブルの敷設,災害時の無停電装置等の最新機能を備え,わが国における宇宙観測技術の中心的な施設となる。


2月16日 第127回地震予知連絡会を開催

国土地理院関東地方測量部において,第127回地震予知連絡会(事務局:国土地理院)が開催された。

関係の各機関および大学より,最近3ヶ月間における各地の地震および地殻活動について,観測・研究成果が報告され議論された。


2月17日 瓦建設大臣が国土地理院を視察

瓦建設大臣が,国土地理院をはじめ建設省つくば三機関を視察した。大臣は,開館したばかりの宇宙測地館で,GPS連続観測システムを見学したあと,講堂で職員に訓辞をした。


2月19日 航空測量連絡協議会開催

国土地理院関東地方測量部において,航空測量連絡協議会(委員長:防衛庁防衛局調査課長)が開催され,長岡測図部長ほかが出席して平成10年度航空測量実行計画を審議した。


2月20日~3月7日 モザンビーク国地形図作成事前調査団を派遣

JICA社会開発調査案件のニアサ州国家基礎地図作成調査事前調査団として,長岡測図部長ほか1名をモザンビーク国へ派遣し,5万分1地形図作成,空中写真撮影(4万分1)作業に関する実施協議(S/W協議)を行い協議書を取り交わした。


2月23日~26日 第6回日米地球変動ワークショップへ参加

第6回日米地球変動ワークショップが,米国ハワイで開催され,国土地理院から乙井地理第二課長補佐ほか1名が参加した。

今回のワークショップでは,地球温暖化など「地球変動研究の方向:観測,プロセス研究,気候変動のシミュレーションと予測」をテーマに議論が行われた。


2月24日 3次元GIS日豪共同研究セミナーを開催

オーストラリア国アデレード大学国立重点GIS社会応用センター(GISCA)およびオーストラリア国工業・科学・観光省測量土地情報グループ(AUSLIG)と共催で,オーストラリア大使館(東京)において,3次元GISに関するセミナーを開催した。


2月25日 地図と文化に関する懇談会(第2回)開催

瓦建設大臣を囲む「地図と文化に関する懇談会」(第2回)が,有識者10名と建設省幹部の参加により開催された。

懇談会では,工夫した地図の折り方,子供のためのジュニアアトラスの必要性,日本の地図と外国の地図の表現力の違い,地図教育の必要性など,地図利用者の目から見た地図と文化について数多くの意見が出された。


2月25日~3月7日 クック諸島にGPS連続観測点設置

科学技術振興調整費で実施している「全地球ダイナミクス:中心核に至る地球システムの変動原理の解明に関する国際共同研究」の一環として,南太平洋のクック諸島(ラロトンガ島)にGPS連続観測点を設置した。

国土地理院が南太平洋地域に設置したGPS連続観測点は,キリバス国(キリチマチ島),トンガ王国(トンガタプ島)に加え3箇所となった。


2月26日 平成10年度「地図展」の開催決定

地図展推進協議会が,日本地図センターで行われ,平成10年度の「地図展」を10月22日から25日までの間,仙台市で開催することを決定した。


2月26日 地名等の統一に関する連絡協議会を開催

国土地理院と海上保安庁水路部による地名等の統一に関する連絡協議会が海上保安庁水路部で開催された。

59回目を迎えた協議会では,本年1月にニューヨーク市で開催された第7回国際連合地名標準化会議の報告が行われたほか,両機関で統一されていない地名について協議がされた。


2月28日~3月4日 アジア太平洋GIS基盤常置委員会第4回会議へ参加

アジア太平洋GIS基盤常置委員会第4回会議が,イラン国テヘランで開催され,野々村院長ほか1名が参加した。

会議では,各国から活動報告が行われ,野々村院長が「地球地図国際運営委員会」について報告を行った。


2月23日~5月23日 世界各国からのグリーティングカードを展示

世界各国(14機関)の地図・測量機関から国土地理院長あてに送られてきたグリーティングガード(クリスマスカード,賀状)を地図と測量の科学館に展示した。


3月1日 ジオイド高データを刊行

土地の高さの基準となるジオイド面の形状を表す「数値データ5kmメッシュ(ジオイド高)」を刊行した。


3月1日~22日 ラオス国メコン河流域地理情報作成予備調査団を派遣

JICAのラオス国メコン河流域地理情報作成予備調査団として,丸山環境地理情報企画官ほか1名を派遣した。

今回は,本格調査実施方針の作成に必要な情報・資料収集が主な目的で,ラオス国内におけるGISの現況,GISの基盤地図データに対する利用ニーズの把握および測量技術,既存図の整備状況について調査した。


3月5日~6日 ISO/TC211第6回総会に出席

GISの標準化を検討しているISO/TC211の第6回総会が,カナダ西部のビクトリア市で開かれ,日本からは,稲葉研究企画官ほか5名が参加した。


3月9日~5月23日 「民間ノ優秀地図作品展」開催

地図と測量の科学館において、(社)日本地図調製業協会と共催で、企画展「民間ノ優秀地図作品展」を開催した。


3月13日~19日 福田繁雄氏のポスター展を京都で開催

京都市で,特別企画展,福田繁雄のポスター展「おはよう!地球」を開催した。


3月16日~23日 ロシアでGPS連続観測施設の設置に合意

黒石地殻調査部研究官ホカ1名をロシア構造地質学地球物理学研究所(ハバロフスク市)に派遣し、科学技術庁科学技術振興調整費による「日本海東縁部における地震発生ポテンシャルの研究」の一環として,協議および調査を行い、3点のGPS連続観測施設の設置に合意した。


3月17日~19日 東南アジア地域の地球地図整備に関する会合を開催

平成10年度に地球地図データ整備を予定しているフィリピン,タイ,ベトナムの地図作成機関から代表を招へいし,データ整備の円滑化に向けた協力関係の構築および情報収集のため,東南アジア地域の地球地図整備に関する会合を開催した。


3月20日 第37回沿岸海域測量業務連絡会議を開催

海上保安庁水路部において,第37回沿岸海域測量業務連絡会議が開催された。
会議では,国土地理院から永井地理調査部長ほか4名が,海上保安庁水路部から企画課補佐官ほか4名の関係職員が出席して,平成10年度の事業計画に関する調整が行われた。


3月23日~4月4日 JICA青年海外協力隊巡回指導調査団を派遣

ケニア,マラウイ,ザンビア国に,JICA青年海外協力隊巡回指導調査団として,国際交流室福島技術専門職を派遣した。
調査団は,隊員が配属されている職場とその施設・各種測量機材を調査したほか,実際に隊員が測量を指導している現場も調査し,技術的指導・助言を行った。


3月25日~27日 国連地域地図会議特別作業部会に出席

21世紀に向け国連地域地図会議の機能を高めるため,その方策を議論する特別作業部会がメキシコ中部のアグアスカリエンテス市で12か国,7国際機関から合計23名の専門家を集めて開催され,永井地理調査部長が出席した。


3月30日 都市圏活断層図を地方都市にも拡大

都市圏活断層図を中部圏に隣接する「津」および近畿圏に隣接する「奈良」,「桜井」の3面について新たに発売した。


4月 地理情報システム(GIS)関係省庁連絡会議が中間とりまとめを公表

GIS関係省庁連絡会議は,その「長期計画」に定められている検討課題に対する取組み状況と今後の課題を整理し,「「長期計画」の進捗状況に関する中間とりまとめ」として公表した。


4月 「實測東京全図」ほか寄贈される

明治初期に,わが国最初の地磁気観測を実施したとされる,神足勝記氏(1854-1937)所蔵の地図や書籍類が,子孫の神足勝浩氏より国土地理院に寄贈された。


4月 国土地理院職員が科学技術庁長官賞「創意工夫功労者」を受賞

平成10年度「職域における創意工夫功労者表彰」において,測地部機動観測課根本課長補佐は,技術の改善,向上に貢献したとして,3度目の科学技術庁長官賞を受賞した。


4月5日~12日 ノルウェー国土地理院,スウェーデンオンサラ天文台へ職員を派遣

VLBIを利用した全地球及び局所的プレート運動の研究に関する打ち合せのため,村上測地技術調整官をノルウェー国土地理院およびスウェーデンオンサラ天文台の2機関へ派遣し,双方の宇宙測地技術の開発状況に関する情報の交換,今後の観測,研究における協力のあり方について意見交換を行った。


4月9日 「地理地殻活動研究センター」の発足

平成10年度組織改正により,「地理地殻活動研究センター」が発足した。これは,地殻変動,宇宙測地および地理情報解析分野の基礎的・先端的研究の推進を目的としたもので,国土地理院として初めて研究職(17名)が導入された。

また,測量・地図の広報・相談を行う「広報相談室」が総務部に置かれ,広報および一般からの相談への対応業務が強化されることになった。


4月17日 科学技術週間で国土地理院を一般公開

平成10年度の科学技術週間行事の一環として,施設の一般公開を行い210名の見学者があった。この一般公開は,科学技術週間にあたって広く国民に科学技術に関して,より一層の理解と関心を深めてもらうために毎年この時期に行われている。


4月21日 第8回国土地理院技術報告会を開催

国土地理院大会議室および講堂において,第8回国土地理院技術報告会を開催した。
口頭発表では26課題の発表が,また,ポスターセッションには29課題の発表が行われた。

4月22日~28日 伊豆半島東部における群発地震に伴う緊急測量を実施

群発地震が続いた伊豆半島東部の伊東市周辺において,国土地理院のGPS連続観測システムは,伊東-小室山間が約2cmの伸び,冷川峠-小室山間が約1.5cmの縮みを検出した。

また,地殻変動の推移を監視するため,緊急測量班7名を現地に派遣した。


5月1日 沿岸海域地形図および同土地条件図「島原」を刊行

沿岸海域地形図および同土地条件図「島原」の改訂版を刊行した。この地域は,昭和57年に同図を刊行しているが,その後の雲仙岳火山活動に伴う変化を火山土地条件図「雲仙岳」から編集するとともに,九十九島海域の詳細な海底地形を新たに表現して,新しい図として作成したものである。


5月1日 火山基本図「鶴見岳」を刊行

火山基本図「鶴見岳」は,大分県別府市西方の鶴見岳および北側の伽藍岳を含む8km×6km範囲の地形状況を表現した1万分1地形図と火山地形特性図からなっている。


5月1日 数値地図25000(行政界・海岸線)CD-ROMで刊行

数値地図25000(行政界・海岸線)をCD-ROMで刊行した。これは,2万5千分1地形図に表示されている全国の行政界および海岸線を,ベクトルデータとして数値化して,テキスト形式で格納したものである。


5月9日~6月6日 ブルキナ・ファソ国に国土基本図作成調査団を派遣

ブルキナ・ファソ国から要請のあった5万分1国土基本図作成のため,JICAの予備調査団として,三橋地図画像課長(5月24日~6月6日),阿部東北地方測量部次長(5月9日~17日)を同国に派遣した。

調査団は,要請背景・要請内容の確認,本格調査時に必要な情報収集と実施方針の検討,相手国の技術力評価および受け入れ体制の確認などを行った。


5月10日~17日 第2回アジア太平洋宇宙測地による地球力学プロジェクト会議へ参加

第2回アジア太平洋地域宇宙測地による地球力学プロジェクト会議が,南太平洋フランス領ポリネシアのタヒチにおいて開催され,村上地殻変動研究室長が参加した。


5月13日 21世紀の測量行政の在り方について測量行政研究委員会の最終報告を提言

測量行政研究委員会(委員長:中村英夫東京大学名誉教授)は,第8回委員会を開催して,委員会の最終報告書(「今後の測量行政の基本的方向について」)をとりまとめ国土地理院に提言した。


5月14日 第9回ISO/TC211国内委員会を開催

第9回ISO/TC211国内委員会が東京で開催され,伊理委員長を始めとして,委員,幹事など関係者19名が出席した。
会議では,重要検討課題として「文字コードに係わる諸問題への対応」,「技術者能力と資格に関するカナダからの提案」,「ISO/TC211とOGCの間の調和」に関して,日本の対応方針が議論された。


5月17日 平成10年測量士・測量士補国家試験実施

全国の15都市19会場において,平成10年測量士・測量士補の国家試験を実施した。

受験者数は,測量士4,930名(前年比3.2%減),測量士補25,363名(前年比4.7%減)であった。


5月18日 第128回地震予知連絡会を開催

国土地理院関東地方測量部において,第128回地震予知連絡会が開催され,関係の各機関および大学より,最近3ヶ月間における各地の地震および地殻活動について,観測・研究成果の報告が行われ議論がなされた。


5月19日 アンコール遺跡の地形図が完成

JICAが国土地理院の協力のもとに平成8年から実施してきたカンボディア国シェムリアップ州およびアンコール遺跡公園地形図作成調査が完了し,成果品がカンボディア国に引き渡された。


5月23日~31日 ラオス国メコン河流域地理情報作成のための事前調査団を派遣

ラオス国メコン河流域地理情報作成のため,JICAの事前調査団として,赤桐地図部長および小原地理調査部専門調査官を同国へ派遣した。今回の派遣は,3月に実施した予備調査の結果を踏まえたもので,調査団は,要請内容の精査,S/W協議,情報収集などを行い,本格調査実施に関する協議文書を取り交わした。


5月24日 江戸・平成測量ミュージックショーを開催

第10回「測量の日」関連行事の一環として,「測量の日」実行委員会と共催で,江戸・平成測量ミュージックショー<伊能忠敬対国土地理院>を,東京都江戸東京博物館1階大ホールで開催し,414名の入場者があった。


5月29日 RTK-GPSに関する技術研究発表会で報告

RTK-GPS実験推進協議会主催によるRTK-GPSに関する技術研究発表会が東京で行われた。

発表会では,国土地理院からRTKの精度検証や応用技術などの報告をはじめ,官民合わせて7テーマについての発表が行われ,全国から200名を超える参加者があった。


6月1日~8月6日 JICA集団研修「環境地図」コースを実施

7ヶ国(バングラデシュ,ブラジル,エストニア,フィジー,インドネシア,パラオ,フィリピン)から7名の研修員が参加して,地理調査部を中心に,地理情報データの整備手法などの講義を受講したほか,実習,見学などを行った。


6月3日~8日 「測量と地図展」を豊田市で開催

国土地理院中部地方測量部は,「測量の日」関連行事の一環として,「測量と地図展」を,「測量の日」中部地区連絡協議会などとの共催により,愛知県豊田市の豊田そごうで開催し,約9,800名の入場者があった。


6月4日 第27回国土地理院技術研究発表会を開催

第27回国土地理院技術研究発表会を新宿の安田生命ホールにおいて開催し,507名の来場者があった。
第27回は国際共同研究をテーマに「GIS国際標準化と国土地理院の対応」,「国際VLBI観測の成果と新たな展開」など10課題を発表した。
また,特別講演としてISO/TC211オーステンセン議長(ノルウェー)を招きGIS標準と国家地図作成機関の役割」と題した講演が行われた。


6月5日 第25回日韓測地・地図協力会議を開催

第25回日韓測地・地図協力会議が,国土地理院本院において開催された。
会議では,1998年度に実施する測地・地図作成に関する技術協力などが主な議題となり,測地分野ではジオイド作成技術,GPS連続観測技術,新測地成果の作成のための検討,地図作成分野では地球地図事業の推進,GIS技術,空間データなどについての意見交換を行った。
また,25回目の会議開催を祝い,構内のVLBIアンテナ南側に日韓散策路を設けた。


6月6日 つくばVLBI観測局観測開始式を挙行

6月6日正午,つくばVLBI観測局の国際共同観測を開始した。これにあわせ,観測開始式典を地図と測量の科学館2階バルコニーで行った。

蓮実建設政務次官,NASAゴダード宇宙飛行センター,ジョン・ボズワース氏,野々村院長による起動ボタンにより,観測が開始された。


6月6日 「測量の日」の功労者に感謝状を贈呈

「測量の日」記念行事として,功労者への感謝状贈呈が行われた。今年の功労者は,平成元年の第1回から連続して「測量と地図のフェスティバル」に参加し,測量と地図の普及啓蒙に貢献をした吾妻小学校マーチングバンド「レッド・ウイングス」と山形県内の三角点の標石踏査・保存をはじめ,三角点に関する出版物(自費出版)により,測量と地図の普及啓蒙に貢献した阪野吉平氏でした。


6月6日~7日 測量と地図のフェスティバル'98を開催

第10回「測量の日」を記念して,測量と地図のフェスティバル'98を開催し,3,240名の入場者があった。
平成10年度は,「地球と宇宙」をテーマに施設公開を行った。科学館ラウンジの床面に展示した宇宙から見た「世界の植生図」や「夜の地球」などが入場者の注目を集めた。


6月9日 地図と文化に関する懇談会(第3回)を開催

瓦建設大臣を囲む「地図と文化に関する懇談会」(第3回)が,中央官庁合同会議所で開催された。会議には,大臣を囲んで,地図に関心を有する有識者15名と建設省幹部が参加した。
今回は新たに5名の有識者を迎え,これまでと違った視点からの地図に関する話題が提供されるとともに,3回の懇談会のまとめとして,「地図文化の花を咲かせよう」という提言が参加者の考えとして採択された。


6月15日 ホームページで 「公共測量情報」 の提供を開始

これまでに届出のあった「公共測量の成果」が広く一般に利用され,より適切に公共測量が実施されることを目的として「公共測量に関する情報」の提供を開始した。


6月15日 市区町村名から「図名検索」

国土地理院ホームページに「市区町村別図名一覧」を設置した。ホームページへのアクセス数は,毎月約2万件あり,その大半は地図に関する情報を求めていることが,集計データから明らかになっている。
今回,市区町村名を入力すると,当該市区町村が含まれる20万分1地勢図,5万分1および2万5千分1地形図の図名が検索できるようになった。


6月15日~18日 「地球地図フォーラム'98」開催される

米国地質調査所EROSデータセンターにおいて,「地球地図フォーラム'98」が開催され,国土地理院から野々村院長ほか4名が出席した。日米を含む15ヶ国の地図作成機関,国際機関,大学などから62名の参加を得て,21世紀の地球環境に関する情報基盤としての地球地図について,持続可能な開発への貢献,主題データとの統合,地球地図更新に期待される新技術などに関する最新の知見の紹介と熱心な討議が行われた。


6月16日~18日 「くらしと測量・地図」展を開催

測量・地図の重要性について理解と関心を深めることを目的として,国土地理院および東京都ほか関係5団体の共催により,東京都庁舎議事堂1階の都政ギャラリーにおいて「くらしと測量・地図」展を開催した。


6月17日 第40次南極地域観測隊員決定

南極地域観測統合推進本部は,この秋出発する第40次南極地域観測隊の隊員47名を決定した。
国土地理院からは,測地部測地第二課福崎基線解析係長が越冬隊員として,同部測地第一課安藤技術専門職が夏隊員として参加する。


6月17日 東海地域に高精度三次元連続観測装置設置が認められる

6月17日に成立した平成10年度補正予算において,東海地域に高精度三次元連続観測装置の設置が認められた。東海地域において地殻変動観測の監視体制を強化するために,森~掛川~御前崎間(約50km)に,上下方向についても高精度で測定できるGPS連続観測施設を25点設置することになった。


6月17日~19日 「全国測量技術大会'98」開催される

東京ビッグサイトにおいて日本測量協会などの主催による「全国測量技術大会'98」が開催され,約19,000名の入場者があった。17日に行われた応用測量技術研究発表会で測地部石原専門職が特別講演を行ったほか,18,19日には「イメージセンシングとその応用」ほか2つのシンポジウムに稲葉研究企画官,中川写真測量技術開発室長,栗原衛星測地課長がそれぞれパネリストとして参加した。また,測量・設計システム展にはVLBI,GPS,GISおよび地球地図関連の展示を行った。


6月26日 UJNR地震調査専門部会第26回国内部会開催される

UJNR地震調査専門部会第26回国内部会(部会長:国土地理院長)が,国土地理院において開催された。
この秋に開催予定の第2回UJNR地震調査専門部会合同部会の開催計画について審議がされ,11月3日から6日までの4日間にわたって,兵庫県神戸市において開催することが決定された。


6月27日 加藤剛さん役作りのため来院

俳優の加藤剛さんは,来年12月,東京の新国立劇場で上演される「伊能忠敬物語」の主人公、忠敬役で出演することから,その役作りと勉強を兼ねて,国土地理院を訪問した。
国土地理院では,これを期に加藤さんを迎えて「加藤剛さんと一緒に測量を勉強しましょう」を地図と測量の科学館および本館において開催した。参加者は,地元のつくば市を中心に小学生から50代までの19名と,新聞などで今回の企画を知った約160名が測量実習を見学した。


6月27日~29日 「福井県防災フェア」において災害対策GIS等を紹介

国土地理院北陸地方測量部では,福井県産業会館で開催された「福井県防災フェア」(福井県主催)において,災害対策GIS,1948年の福井地震翌日の米軍撮影による被災写真および福井県内のGPS連続観測システムなどを紹介した。


6月27日~7月3日 岩手山火山活動に伴う緊急調査を実施

岩手山の火山活動の活発化に伴い,国土地理院では,今後の山体変化を連続的に監視するため,根本機動観測課長補佐および東北地方測量部山田地殻情報管理官ほか3名を現地へ派遣した。


6月29日 第38回沿岸海域測量業務連絡会議を開催

国土地理院と海上保安庁水路部との第38回沿岸海域測量業務連絡会が開催され,永井地理調査部長ほかが出席した。この会議は,両機関が実施する海域における測量事業の連絡・調整を図るため,毎年2回開かれている。