最終更新日:2026年3月16日

精密重力ジオイド・モデル構築に向けた地上重力データの再整備(要旨)

Improvement of Land Gravity Data for the Development of a New Precise Gravimetric Geoid Model in Japan

著者

測地部 小川拓真・菅原安宏・平岡喜文・中島正寛
企画部 加藤知瑛
北陸地方測量部 市村和輝

要旨及び本文

 国土地理院は,全国に等しく正確な重力の基準を与えることを目的として重力点を設置し,水準測量にて正確な標高を決定する際の重力補正や重力ジオイド・モデルの構築に活用しているほか,計量機器の校正,地下構造の把握等,測量や社会,科学の分野にて広く活用される重力加速度の値を提供している.
 2017年には基準重力点及び一等重力点のネットワークからなる重力の基盤「日本重力基準網2016」を構築し,公開した.しかし,日本重力基準網2016は,一つ前の重力基準網「日本重力基準網1975」の二等重力点(約13,000点)を含んでおらず,二等重力点の重力値は日本重力基準網2016に準拠していない状態にあった.精密重力ジオイド・モデルの構築のためには重力データを再整備する必要があり,この二等重力点の重力値を最新の基準網へ準拠することが急務であった.
 そこで,地上重力データを再整備するため,二等重力点を日本重力基準網2016 に準拠するように変換し,さらに重力データの空白域にて重力測量を実施して,地上重力データの偏在を解消した.そして,これらの重力データを合わせて「JGSN2016地上重力データ」として整備し,精密重力ジオイド・モデルの構築等に使用したほか,2024年には国土地理院のホームページ上で公開した.

本文[PDF:2,273KB]

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