最終更新日:2024年7月2日

GEONET及びSAR干渉解析による鳥取県中部の地震に伴う地殻変動(要旨)

Crustal Deformation of the 2016 Central Tottori Earthquake Detected by GEONET and InSAR

著者

測地観測センター  檜山洋平・川元智司・甲斐玲子・山口和典・髙松直史・佐藤明日花
測地部  宮原伐折羅・三浦優司・山下達也
地理地殻活動研究センター  矢来博司・森下遊

要旨及び本文

 平成28年10月21日14時07分に発生した鳥取県中部の地震(マグニチュード(M)6.6)に伴い,電子基準点の観測データにより,鳥取県東伯郡湯梨浜町の電子基準点「羽合」が北北東方向に約7cm移動するなど,鳥取県周辺で地殻変動が確認された.この地殻変動は,GEONETの定常解析だけでなく,電子基準点リアルタイム解析システム(REGARD)によっても捉えられた.
 また,だいち2号の観測データを用いたSAR干渉解析の結果によれば,今回の地震の震央周辺に地殻変動の面的な広がりが見られ,水平方向では震央の北東で北東向き,北西で南東向き,南西で南西向き,南東で北西向き,上下方向では震央の北東及び南西で隆起,北西及び南東で沈降が検出された.
 政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会によると,今回の地震は北北西-南南東方向に延びる左横ずれ断層運動と評価されており,観測された地殻変動は,断層運動から予想される地殻変動と調和的である.
 本稿では,鳥取県中部の地震に伴いGEONET及びSAR干渉解析により観測された地殻変動,この地震に伴う電子基準点の成果改定について報告する.

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