最終更新日:2024年7月2日

GEONET及びSAR干渉解析による茨城県北部の地震に伴う地殻変動と地表変形(要旨)

Crustal and Surface Deformation Associated with the 2016 Northern Ibaraki Earthquake Detected by GEONET and InSAR

著者

測地部 仲井博之・三浦優司・山下達也・撹上泰亮・宮原伐折羅
測地観測センター 島﨑久実・菅富美男
地理地殻活動研究センター 小林知勝・中埜貴元・宇根寛
応用地理部 吉田一希・飯村元紀

要旨及び本文

【要 旨】
 2016年12月28日21時38分に発生した茨城県北部の地震(M6.3)に伴い,茨城県常陸太田市の電子基準点「里美」が西南西方向に約3cm移動するなど,茨城県及び福島県内の複数の電子基準点で地殻変動が観測された.
 だいち2号が12月29日に緊急観測した合成開口レーダー画像の解析結果によると,震源から北北東の範囲で最大約27cmの沈降又は西向きの地殻変動が見られた.今回の地震は電子基準点の空白域で発生し,地震に伴う地殻変動が生じた範囲が比較的狭かったため,地殻変動の詳細は,だいち2号の解析結果によってはじめて明らかになった.また,この地震は,翌日に開催された地震調査委員会の臨時会に緊急観測の結果を提出した初めての事例となった.
 これらの地殻変動をもとに,断層面2枚で仮定した震源断層モデルを構築した.検出した地殻変動と構築した震源断層モデルは,政府の行う地震活動の評価や国土地理院が行う測量成果改定の検討に用いられた.また,SAR干渉画像に現れた位相不連続箇所で現地調査を行い,地表変位を確認した.

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。