地図・測量の社会・経済に与える効果の研究(平成27年度)(要旨)
Study on social and economic effect of mapping and surveying
著者
地理地殻活動研究センター 下山泰志
要旨及び本文
【要 旨】
伊能忠敬から始まり,明治時期の迅速図,さらには基本図と基準点をはじめとする近世からの地図・測量の技術・成果は,我が国の発展の基礎であり,その社会・経済活動にさまざまな効果をもたらしている.
また,我が国は地殻,土地,気候等の特性から災害が多発する国であり,地図・測量は,地震等に備えた地殻変動の把握,災害に脆弱な土地を明らかにする点において,極めて重要な役割を果たしている.さらに,暮らし・経済への貢献という観点からは,カーナビなどの移動支援,i-Construction(建設現場,すなわち調査・測量,設計,施工,検査,維持管理・更新までのあらゆる建設生産プロセスにおいて,抜本的に生産性を向上させる取組であり,建設生産システム全体の生産性向上の取組)をはじめ,地図・測量の多くの利用分野が存在する.歴史文化・観光・教育などの面からも,歴史的・教育的題材としての活用,観光マップ等の利用など,地図の成果の活用を多方面で見ることができる.
このように地図・測量が社会の様々な分野に効果を与えている一方で,それを国民が直接実感できる場面はそれほど多くない.そのため,この分野の重要性について,地図・測量の関係者が自負しているほどは社会で認知されていないことも事実である.その効果や重要性を広く知らせるための方策を検討し確立することは,地図・測量やその技術・成果の恩恵に対する社会の理解を定着させるためであることはもちろん,官民が行う地図・測量に関する様々な取組を継続的・発展的に行うためにも不可欠なことである.
以上の点を踏まえ,平成29年度までの予定で地図・測量が社会・経済に与える効果について調査・検討しており,本稿は,その目的や手法,平成27年度の検討結果等を整理したものである.
また,我が国は地殻,土地,気候等の特性から災害が多発する国であり,地図・測量は,地震等に備えた地殻変動の把握,災害に脆弱な土地を明らかにする点において,極めて重要な役割を果たしている.さらに,暮らし・経済への貢献という観点からは,カーナビなどの移動支援,i-Construction(建設現場,すなわち調査・測量,設計,施工,検査,維持管理・更新までのあらゆる建設生産プロセスにおいて,抜本的に生産性を向上させる取組であり,建設生産システム全体の生産性向上の取組)をはじめ,地図・測量の多くの利用分野が存在する.歴史文化・観光・教育などの面からも,歴史的・教育的題材としての活用,観光マップ等の利用など,地図の成果の活用を多方面で見ることができる.
このように地図・測量が社会の様々な分野に効果を与えている一方で,それを国民が直接実感できる場面はそれほど多くない.そのため,この分野の重要性について,地図・測量の関係者が自負しているほどは社会で認知されていないことも事実である.その効果や重要性を広く知らせるための方策を検討し確立することは,地図・測量やその技術・成果の恩恵に対する社会の理解を定着させるためであることはもちろん,官民が行う地図・測量に関する様々な取組を継続的・発展的に行うためにも不可欠なことである.
以上の点を踏まえ,平成29年度までの予定で地図・測量が社会・経済に与える効果について調査・検討しており,本稿は,その目的や手法,平成27年度の検討結果等を整理したものである.


