最終更新日:2024年10月29日

だいち2号SAR干渉解析によって検出された箱根山・大涌谷内の地表変動(要旨)

Ground surface deformation at Owakudani on Hakone Volcano detected with InSAR using ALOS-2 data

著者

測地部   山田晋也・三浦優司・山中雅之・仲井博之・和田弘人・撹上泰亮・上芝晴香
地理地殻活動研究センター   矢来博司・小林知勝・森下遊

要旨及び本文

【要 旨】
 国土地理院は,宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」という.)が運用する陸域観測技術衛星「だいち2号」のデータを用いて,地表面の変動を干渉SARにより検出する取組を実施している.だいち2号は,高分解能モードで全国を網羅する定常的な観測を実施しているほか,火山活動の活発化などの緊急時には災害状況把握のための緊急観測を行う.
 2015年4月下旬から箱根山の火山活動が活発化したことに伴い,5月7日にだいち2号による緊急観測が行われた.国土地理院が解析した結果,大涌谷内のごく狭い範囲内で地面の変動が検出された.その後も変動の推移を把握するため,8月下旬頃まで平均週1回ペースでの高頻度な観測が実施された.国土地理院では,観測後速やかにSAR干渉解析を実施し,長期間にわたり直径200m程度の範囲内における変動を高頻度に検出した.火山活動の活発化からごく小規模な噴火を経て停滞するまでの一連の変動とその速度の変化を高頻度に捉えたことは,これまでにない画期的な事例であった.
 解析結果は,火山噴火予知連絡会や箱根火山防災協議会などに情報提供を行い,立ち入り規制等の判断材料として活用された.また,地理院地図を通して画像を閲覧できる形式でウェブサイトに解析結果を掲載した.
  
  本文[PDF:2,119KB]

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。