最終更新日:2024年12月26日

SAR干渉解析のための数値気象モデルを用いた大気遅延誤差の低減処理ツールの開発

A tool for reduction of atmosphere-related noises included in an InSAR image, incorporating a numerical weather model

著者

地理地殻活動研究センター  小林知勝・石本正芳・飛田幹男
測地観測センター  矢来博司

要旨及び本文

【要旨】
 干渉合成開口レーダー(InSAR)画像に含まれる大気遅延誤差は,微小な地表変位を抽出する際に,大きな誤差要因となる.本報告では,SAR 干渉画像内に含まれる大気遅延誤差を,数値気象モデルを用いて低減処理するために開発された計算プログラムツールの概要を紹介する.本処理ツールの特徴として,1) 数値気象モデルを利用した大気遅延誤差モデルの構築が可能,2) 波線追跡法の適用によりマイクロ波の屈折を考慮した位相遅延量の精密計算が可能,3) 数値気象モデルデータの前処理,位相遅延量計算,誤差低減処理済InSAR画像作成の一連処理を一括して実行可能,4) 新GSISARと高い親和性を持たせた入出力インターフェースの実装,等が主に挙げられる.実データへの適用を試みたところ,数値気象モデルを用いることにより,大気遅延誤差の低減効果が有意に見られることが示された.大気-標高相関法では,誤差低減の効果が薄いInSAR画像にも,効果的に機能する場合があることが示された.

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