最終更新日:2025年1月8日

新しいジオイド・モデル「日本のジオイド2011+2000」の構築-中国・四国・九州地方におけるジオイド・モデルの改定-

Establishment of New Geoid Model “GSIGEO2011+2000” -Revision of Geoid Model in Chugoku, Shikoku, Kyusyu Region-

著者

測地部  兒玉篤郎・森下遊・宮原伐折羅・河和宏・海老名賴利
地理地殻活動研究センター  黒石裕樹

要旨及び本文

【要旨】
 国土地理院では,衛星測位を用いた測量業務の効率化(スマート・サーベイ・プロジェクト)の一環として,GNSS測量により3級水準測量に相当する標高の決定を可能とする(後藤ほか,2013)ため,高精度なジオイド・モデルの構築を進めている.今回,西日本地域について高精度化した新たなジオイド・モデル「日本のジオイド2011」を構築し,それを既公表の全国モデルに組み入れた「日本のジオイド2011+2000」として平成25年4月に公開した.新たなモデルは,最新の日本の重力ジオイド・モデル「JGEOID2008」(Kuroishi, 2009)をベースに,最小自乗コロケーション法(LSC)を用いて,水準測量とGNSS測量により計測されたジオイド高に適合させることで作成した.得られたモデルは,観測ジオイド高と標準偏差2cmで整合している.
 新たなモデルの適用範囲は,一部島しょ部を除く,中国・四国・九州地方の西日本地域である.その他の地域については,既公表である「日本のジオイド2000」(国土地理院,2003)に改変を加えていないため,全国のモデルの名称を,「日本のジオイド2011+2000」とした.今後,残りの地域についてのモデル構築を進め,平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴い改定した測地成果2011(檜山ほか,2011)に整合する,高精度なジオイド・モデルを全国整備し,「日本のジオイド2011」として公表する予定である.

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。