最終更新日:2025年1月8日

航空機SARの改修と湛水域抽出について

Improvement of Airborne SAR and Research of Extracting Water Area in Disaster

著者

基本図情報部  伊藤裕之・笹川啓・藤原博行・大野裕幸

要旨及び本文

【要旨】
 航空機搭載型合成開口レーダ(以下,「航空機SAR」という.)は,マイクロ波センサの特性により,雲や噴煙などの影響を受けずに昼夜を問わず観測が可能であることから,災害時の被災状況の早期把握への活用が期待される.国土地理院では,平成8年度~平成9年度にかけて航空機SARを整備し,浅間山や霧島山(新燃岳)等の火山観測を実施してきたところである.平成23年度~24年度初めにかけて,豪雨災害や津波により発生した湛水域の早期把握を目的として,航空機SARの改修を実施し,空中写真撮影用のカメラとの同時搭載,雨天時における飛行,観測映像の迅速な提供,搭載所要時間の短縮といった災害時観測のための機動性の向上を実現した.また,平成23年9月の台風12号により発生した河道閉塞箇所(奈良県十津川村栗平地区)の湛水域について試験観測を実施して湛水域抽出手法の検討を行い,観測データの解析により湛水域の概形の抽出が可能であることを確認した.

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