最終更新日:2025年1月24日

磁気図2010.0年値の作成

Magnetic Charts for the epoch 2010.0

著者

測地部 植田勲・阿部聡・後藤勝広・海老名賴利
東北地方測量部 石倉信広
中部地方測量部 田上節雄

要旨及び本文

【要旨】
 国土地理院では,1939年から地磁気測量を開始した.1949年からは日本全国を対象とし,現在に至るまで,60年以上にわたり全国で地磁気測量を実施している.その成果として,1970年から10年ごとに日本の磁場分布を表した「磁気図」を作成している.特に,磁場成分のひとつである偏角は,地理空間情 報と方位磁針を結びつけるために不可欠な情報であり,様々な分野で活用されている.今回,その偏角の地理的分布も表現した磁気図の最新版となる2010.0年値を作成した.2010.0年値からは,新たに開発した「地磁気時空間モデル」を採用した.このモデルでは,自然直交基底法という数学的な手法を用いて,良質な連続観測データから,時間的に不連続な観測しか行われていない観測点のデータを連続化することにより,各磁場成分の時間変化と空間的な変化を推定することができる.このため,任意の年単位での磁気図を作成することが可能となった.磁気図の精度評価の結果,一部の磁気異常地帯を除いて,偏角・伏角で10′,全磁力・水平分力・鉛直分力で100nT以内の精度を有することがわかった.
  
  本文[PDF:1,384KB]

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