アジア太平洋地域におけるGPS解析戦略の構築
Development of the GPS Analysis Strategy in Asia-Pacific Region
著者
測地部 鈴木啓・宮原伐折羅
要旨及び本文
【要旨】
アジア太平洋地域地殻変動監視事業は,国連アジア太平洋地域地図会議の傘下に置かれたアジア太平洋GIS基盤常置委員会(PCGIAP)の調整・仲介のもと,アジア太平洋地域における防災・減災計画を目的とした国際測地共同観測として2006年度(平成18年度)から実施している.この事業では,アジア太平洋地域の地殻変動を監視するとともに,同地域の基準座標系(Asia-Pacific Reference Frame;以下,「APREF」という.)の構築に貢献することを目指している.本事業では,国土地理院が設置し,運用する観測点を含むアジア太平洋地域のGPS観測点を定常的に解析するため,2010年度(平成22年度)にGPS解析支援システム(GPS 解析ソフトウェアにBernese(Astronomical Institute, University of Bern,2007)を搭載)を導入した.安定した測位解を定常的に得ることを目的として,GPS解析支援システムによる解析戦略の構築を行った.
アジア太平洋地域における観測網は,数百kmから数千kmにおよぶ長距離基線から構成されるため,長距離基線において安定した測位解が得られるよう,解析戦略を検討した.また,検討した解析戦略を基に過去データの解析を実施し,解析結果を評価するとともに,地震に伴う地殻変動に対する検出精度についての検証を行った.


