最終更新日:2025年2月3日

干渉SARのコヒーレンス変化から見る平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴う液状化地域

Liquefaction Area Associated with the 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake, Inferred from Interferometric SAR Coherence Change

要旨及び本文

【要旨】
 SAR(Synthetic Aperture Radar.以下,「SAR」という.)干渉解析によって得られる地表の散乱状態の変化を利用して,平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(以下,「東北地方太平洋沖地震」という.)に伴って発生した液状化の発生分布の把握を試みた.本稿では,地震発生前のデータペアによるコヒーレンス画像と地震発生前後のデータペアによるコヒーレンス画像との差画像を作成することで,コヒーレンス値の低下域と液状化域との比較を行った.利根川下流域では,潮来市日の出,香取市佐原,稲敷市西代でコヒーレンス値の低下が顕著に見られ,特に,潮来市日の出では住宅地における液状化発生域の分布とコヒーレンス値の低下域との間に,高い空間的相関があった.東京湾岸沿いでは,浦安市から習志野市にかけてコヒーレンス値が低下する領域が帯状に広がり,液状化発生域とその分布が概ね対応している.浦安市とその周辺では,現地調査で確認された液状化/非液状化範囲とコヒーレンス値変化の分布に空間的に良い相関が認められた.コヒーレンス値の変化(低下)を利用した液状化発生域の判読は,SAR干渉画像の非干渉域を指標とした判読と異なり,本来干渉性の悪い領域を判読の対象とすることなく解析できる利点を有する.SAR干渉解析の結果から液状化範囲を調査する際は,干渉画像よりもコヒーレンス画像の利用が好ましい.
  
  本文[PDF:4,378KB]

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。