最終更新日:2025年2月5日

東日本大震災における液状化被害と時系列地理情報の利活用

Liquefaction Damage of the Great East Japan Earthquake and Utilization of Time Serial Geographic Information

著者

地理地殻活動研究センター  小荒井 衛・中埜貴元・乙井康成
関東地方測量部  宇根 寛・川本利一
浦安市役所  醍醐恵二

要旨及び本文

【要旨】
 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(以下,「東北地方太平洋沖地震」という.)によって,関東地方で広範囲にわたり液状化-流動化現象が発生し,構造物の傾斜や沈下,地表の段差や陥没,波状変形などの被害が生じた.特に,東京湾岸と利根川下流域で著しかった.筆者らは茨城県や千葉県の液状化現象が発生した場所で被災状況を把握し,土地の成り立ちが把握できる時系列地理空間情報を活用して,液状化被害の著しい地域の地形条件について整理した.主に活用した時系列地理情報等は,迅速測図,旧版地形図,過去の空中写真,土地条件図,治水地形分類図である.液状化を起こしやすい地形は旧河道や水部を埋め立てたような場所であり,土地の成り立ちを理解することがその土地の液状化に対する脆弱性を知るのに役立ち,それには旧版地形図や過去の空中写真などが有効であることを紹介する.また,東京湾岸で甚大な液状化被害が発生した浦安市について,液状化に伴う沈下量を面的に把握するために,簡易水準測量を実施して得られた相対的な沈下量を地震前後の航空レーザ測量結果の差分図と比較した結果も紹介する.
  
  本文[PDF:3,894KB]

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