最終更新日:2025年2月5日

衛星合成開口レーダーを用いた平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動の検出

Crustal deformation of the 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake detected by InSAR

著者

測地部  山中雅之・野口優子・鈴木 啓・宮原伐折羅・石原 操
地理地殻活動研究センター  小林知勝・飛田幹男

要旨及び本文

【要旨】
 国土地理院は,地盤沈下・地すべりによる地盤変動や火山活動による地殻変動の監視を目的として,陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)に搭載されたLバンド合成開口レーダー(PALSAR)の観測データを用いてSAR干渉解析を定常的に実施している.また,地震など災害が発生した際には,災害に伴う地殻変動の把握等を目的とした緊急解析を随時実施している.
 2011年3月11日に発生した平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(以下、「東北地方太平洋沖地震」という.)に対応するために観測されたALOS/PALSARデータに関して緊急解析を行った結果,東北地方から関東地方全域における広い範囲で地殻変動を面的に捉えた.牡鹿半島では,SAR干渉解析による国内の地殻変動観測史上最大となる約4m(衛星視線方向)の変動量を検出した.また,本震後に内陸で生じた複数の誘発地震に関して震源域の面的な地殻変動を捉えた.
 SAR干渉解析により得られた地殻変動の情報は,詳細な変動範囲の把握や断層メカニズムの解明に大きく貢献している.
  
  本文[PDF:3,398KB]

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