GEONETによる平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴う地震時の地殻変動と震源断層モデル
Coseismic Deformation and Fault Model of the 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake, Based on GEONET
著者
地理地殻活動研究センター 水藤 尚・西村卓也・小沢慎三郎・小林知勝・飛田幹男・ 今給黎哲郎
測地観測センター 原 慎一郎・矢来博司・矢萩智裕・木村久夫・川元智司
要旨及び本文
【要旨】
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(以下,「東北地方太平洋沖地震」という.)の発生に伴ってGPS連続観測網(GEONET)によって北海道から九州北部に至る広範囲に渡って地殻変動が観測された.牡鹿半島に設置されている観測点で最大5mを超える水平変位を記録し,秋田県,岩手県,宮城県,山形県,新潟県,福島県,茨城県の7県で1mを超える水平変位が観測された.また,牡鹿半島では1mを超える沈降が観測され,岩手県から千葉県にかけての太平洋側の広い範囲に渡って10cm以上の沈降が観測された.これらの観測データを基に推定された震源断層モデルから今回の地震を引き起こした断層の主要なすべり域は岩手県沖から茨城県沖に至る南北に約400km,東西に幅約150kmと広範囲に及ぶことが分かった.また断層すべりは場所によっては20mを超え,算出されたモーメントマグニチュード(Mw)は9.0であった.


