航空機SARによる霧島山(新燃岳)の火口地形観測
Observation of Volcanic Crater of Mt. Kirishima (Shinmoedake) by Airborne SAR
著者
測図部 下野隆洋・南 秀和・西井康郎・大野裕幸・渡部金一郎
要旨及び本文
【要旨】
霧島山(新燃岳)では,2011年1月26日に発生したマグマ噴火以降2月11日までに10回の爆発的噴火が発生した.その間も継続的に噴煙が立ち上っており,火口付近の地形把握を目的とした鉛直空中写真の撮影が困難な状況であった.
そこで,噴煙等が上がっている状況下でも地表面の観測が可能な合成開口レーダー(Synthetic Aperture Radar.以下,「SAR」という.)を国土地理院所有の防災・測量用飛行機(セスナ208B.以下,「くにかぜIII」という.)に搭載し,2月1日及び2月7日の2度にわたって観測を実施した.この時期はマグマが火口内に噴出していた頃であり,噴出したマグマ量を定量的に求める手段としてSARによる観測が期待されていたところでもあった.実際に観測データを解析したところ,火口にできた溶岩は最大590m×560mの矩形の角を丸めたような形であり,噴火によって生じた火口内堆積物の量は約1,900万立方メートルであるとの結果が得られた.


