最終更新日:2025年2月14日

火山GPS統合解析データに基づく霧島山の変動源モデル

Source Model of Kirishima Volcano Based on GPS Integrated Analysis in Volcanic Region

著者

地理地殻活動研究センター  今給黎哲郎・大脇温子

要旨及び本文

【要旨】
 霧島山新燃岳では,2011年1月26日に本格的なマグマ噴火が始まり,1月27日にかけて大量の火山灰や軽石が火口から噴出する準プリニアン噴火となった.続いて1月28日頃から火口内に溶岩が噴出し始めた.溶岩の流出は2月1日に至って終息したが,その後は噴石や火山灰を爆発的に放出するブルカノ式噴火が,散発的ではあるが繰り返し発生している.
 国土地理院では,周辺の電子基準点のデータを用いて今回の噴火発生以前から霧島山の地殻変動を監視していた.2009年12月頃までは長期的に短縮あるいは停滞傾向であった霧島山周辺の基線が,2009年12月中旬から伸張に転じた可能性があることを2010年3月末に確認して公表した.膨張性の地殻変動は2010年春以降も継続していることが観測され,GEONET(GPS連続観測システム.以下,GEONET」という.)と気象庁及び(独)防災科学技術研究所が霧島山周辺に設置しているGPS観測点のデータも合わせて用いる火山GPS統合解析の結果も用いて,インバージョンによる膨張源の推定を行って火山噴火予知連絡会にも報告した.本稿では,霧島山新燃岳の噴火に至るまでの膨張性地殻変動の状況とそのデータから推定された変動源モデル,噴火時の収縮と噴火後の再膨張に関わる変動源モデルについて報告する.
  
  本文[PDF:807KB]

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