高度化,多様化する情報セキュリティ脅威への対策
Countermeasures against Sophisticated and Diversified Information Security Threats
著者
地理空間情報部 高桑紀之・小林秀光・岩間義幸・ 高原正勝・浅野妙子・大山岳志・渡辺一禎・関 真幸
要旨及び本文
【要旨】
国土地理院では,平成6年に統合的なネットワークシステムを構築し,インターネットに接続した.以降,外部からの情報セキュリティ脅威に対して様々な対策を行ってきた.
インターネットは,コンピュータやネットワーク技術の発展とともに急速に業務に浸透してきており,今や欠かせないものとなっている.これらの変化に合わせて,情報システム課では,国土地理院情報セキュリティポリシー実施手順書の策定や,それらを周知するための講習会を毎年度行ってきた.また情報システムもそれらに合わせて,DMZや高機能ファイアウォール,Webメーラ,大容量ファイル転送サービスなどを構築,運用してきた.
しかし,情報セキュリティ脅威は高度化,多様化しており,このような対策を講じても,USBメモリなどを介したウィルス侵入や感染,盗難などによる個人情報漏えいなどは必ずしも防ぎ切れてこなかった.これらセキュリティ事故を,二度と発生させないため,職員に情報セキュリティ対策の重要性について周知を徹底するとともに,事故が発生しにくい利用環境を整備するなどの対策を講じる必要がある.
また,めざましい技術進歩に対する今後の課題として,アップル社のiPadのような無線LANの使用を前提としたデバイスへの対応,検疫ネットワークの導入,仮想化技術の発展による問題への対応,クラウドコンピューティングに関する情報セキュリティ対策の検討が必要になってきている.
平成22年度で9回目の共同利用計算機システムの更新を行うが,最新の技術やインシデント(情報セキュリティ対策の不備による不測の事態,または重大な事故を引き起こす恐れがある事態)事例を常に把握し,それらに応じた情報セキュリティ対策を,コンピュータの利便性を損なわないようバランス良く講じていきたい.


