最終更新日:2025年4月9日

干渉SARを活用した効率的な水準測量の実施へ向けた取り組み

Approach to Efficient Leveling by Using InSAR

著者

測地部  森下 遊・鈴木 啓・雨貝知美・唐沢正夫
近畿地方測量部  藤原みどり

要旨及び本文

【要旨】
国土地理院は,陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS) に搭載されているLバンド合成開口レーダー(PALSAR)の観測データを用いて,SAR干渉解析を 定常的に実施している.対象とする現象は,主に地 震,火山,地盤沈下,地すべりであり,これまでに 数多くの変動が検出されている.
地盤沈下に関しては,干渉SARを活用した効率的 な水準測量の実施が期待されている.今回,水準測 量が実施されていなかった地域において,干渉SARによって地盤沈下が検出された.そこで実証実験と して,その干渉SARの結果を参考にして効率の良い 水準路線を選定するという初めての試みを行い,当 該地域で継続して水準測量とSAR干渉解析を実施し た.その結果,少数の水準点の配点で詳細な変動を 把握することができ,効率的な水準測量の実施に成 功した.
また,干渉SARにおいて,複数の解析結果を平均 するスタッキングという手法を用いることにより, ノイズの影響が軽減され,沈下量が小さくこれまで 検出が困難であった地盤沈下も検出できる可能性が あることがわかった.
今回の実証実験における水準測量の実施方法は, 今後の地盤沈下監視のための水準測量におけるモデ ルケースとなるであろう.
  
  本文[PDF:4,240KB]

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。