最終更新日:2025年4月9日

山形県月山周辺におけるSAR干渉画像を用いた地すべりの検出

Landslides Movement Detection Using SAR Interferometry Image in Mt. Gassan Area, Yamagata Prefecture

著者

測地部  鈴木 啓・雨貝知美・森下 遊
地理地殻活動研究センター  佐藤 浩・小荒井 衛
地理調査部  関口辰夫

要旨及び本文

【要旨】
国土地理院は,陸域観測技術衛星「だいち」に搭載されているLバンド合成開口レーダーの観測データを用いて,SAR干渉解析を定常的に実施している.定常的に監視する解析地域は,地盤沈下・火山・地すべり地域を対象とし,その解析結果を順次Web等により公開している.
地すべりの定常監視地域に該当する山形県月山周辺では,SAR干渉解析によって,地すべり性の地表変動が数ヶ所捉えられた.その中でも七五三掛(しめかけ)地区や志津地区では,約500m四方の地すべり性地表変動が検出された.特に七五三掛地区では,2009年2月下旬から地すべりが再活動し,春先の雪解け時期にかけて大きな被害をもたらした.SAR干渉解析では,この七五三掛地区で再活動した地すべりの前兆現象と思われる非常に緩やかな地表変動(約6~7cm/year)を捉えていた.この情報は,月山周辺の地すべり監視・対策を担う官署の1つである国土交通省新庄河川事務所に提供し,地すべり監視を目的としたGPS観測点を設置する上で貴重な情報として活用された.
また,志津地区では,地すべり監視のため2006年から新庄河川事務所において,GPS観測が継続されている.そこで,SAR干渉解析で検出した変動量とGPS観測結果を比較した結果,概ね一致していることが示された.
  
  本文[PDF:3,264KB]

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