浅間山災害に対する国土地理院の対応

Actions of GSI in Response to the Eruption of Asama Volcano in 2004

要 旨
 平成16年は,7月の新潟・福井における梅雨前線豪雨を皮切りに,これまで最多となる10個の台風が相次いで日本に上陸し,全国各地で水害・土砂災害が発生した.
 さらに10月23日に発生した新潟県中越地震など,異常な自然現象による甚大な災害が発生し,尊い人命と莫大な資産が失われている.地震を例にとれば,最近2年間で震度5強以上の地震が年平均5回発生している.
 国土地理院は,平成13年1月から国の防災機関として位置づけられて以来,自然災害の発生に対し,各種測量の技術を駆使し「地殻変動情報」や「地理情報」を収集し,これらの情報を防災関係機関や国民に提供すべく,組織を上げて取り組んできた.
 また,近年の測量技術等の進展は著しく,国土地理院における測量に関する研究開発も着実に成果を上げてきている.
 本号は,各種の災害について,測量・地図技術がどのように貢献しているか,また,国土地理院がどのような体制で災害に対応しているか等について,その内容を紹介する.

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