QuickBirdステレオペア画像の位置精度評価

Evaluation of Accuracy of 3D Model from QuickBird Stereo Imagery

測図部  下野隆洋・中村孝之・大木章一
Topographic Department  Takahiro SHIMONO, Takayuki NAKAMURA and Shoichi OKI <
地理調査部  野口真弓
Geographical Department  Mayumi NOGUCHI

要旨

 国土地理院では1:25,000地形図(以下地形図という)の作成・修正に高分解能衛星画像を活用するための調査・研究を行っている。商用高分解能衛星として世界最高の地上分解能61cm(直下視)を持つQuickBird衛星については、これまでに単画像による図化判読性及び水平位置精度の評価(野口他2003)を行ってきている。図化判読性については、良好な結果を得ることができており、平坦地における水平位置精度については、一定方向のシフト(緯度方向に約2m、経度方向に約18m)が現れることを確認している。しかし、単画像では比高の影響を排除できず、画像の歪みを定量的に評価するためには、検証点の数も十分とはいえなかった。
 このため、本報告ではQuickBird衛星基本ステレオペア画像と稠密に配した検証点を使用して、3次元モデルの位置精度評価を行う。また、これを補正するための手法や必要となるGCPの数を検討したので報告する。

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