GPS火山変動リモート観測システムの改良

Some aspects and its improvement of remote GPS monitoring system for volcanic activeties

測地部   町田守人・海老名頼利・真野宏邦・秋山忠之
Geodetic Department   M. Machida, Y. Ebina, H. Shinno, T. Akiyama

要旨

 地震・火山地域における地殻変動の遠隔観測向けにGPS火山変動リモート観測システム(Remote GPS Monitoring System)が導入されて数年が経過した。現在までに岩手山をはじめとして,9火山で運用が続けられている。この間,台風・低気圧通過時の横ずれや,雷害によりGPS受信機が故障した事例が認められた。これらの状況を改善させるため,実装環境に応じて,設置用基台の改良等の対策が施された。また,話中状態等によるデータ通信の不具合を解消するため,通信制御装置のファームウェア見直しとタイマー導入がおこなわれた。これらの措置を講じたことにより,地殻変動の遠隔観測に向け,当システムの安定化が図られた。

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