GIS次世代情報基盤の構築手法及び活用に関する調査研究

Research on Construction Method of GIS Infrastructure and Its Utilization for Next Generation

測図部   高橋英尚・南雲吉久・渡辺信之・浦部ぼくろう・水野時夫
Topographic Department   Hidehisa TAKAHASHI, Yoshihisa NAGUMO,Nobuyuki WATANABE, Bokuro URABE, Tokio MIZUNO
企画部   佐藤 潤・小荒井 衛・林 孝
Planning Department   Jun SATO, Mamoru KOARAI, Takashi HAYASHI
地理情報部   飯田 洋
Geoinformation Department   Yo IIDA

要旨

 国土交通省では、国土交通省総合技術開発プロジェクトによる研究「GISを活用した次世代情報基盤の活用推進に関する研究」(以下、『GIS総プロ』という)を建設省から引き続き実施し、平成14年度に3か年に渡る研究を終了した。これは、国土交通省におけるGIS及びそれらを構築するためのデータ群の利活用を目的としている。本稿はこの『GIS総プロ』を構成する要素のひとつであり、国土地理院が中心となって実施した国や地方公共団体の建設行政において利用するGISの基盤データ構築に関する研究についての報告である。
 本研究では、まず、建設行政用各種GISで利用する空間データ基盤の相互利用を図るため、異なるシステム間で共通に利用できる基盤地図データ「建設行政空間データ基盤」を策定し、製品仕様書(案)を作成した。また、この製品仕様書(案)に従ったモデルデータを作成し、実際に構築した実験システムにおいて実証実験を行ない、製品仕様書(案)の有効性を検証するとともに、基盤データの構築手法について検討した。
 次に、民間地図データの建設行政業務への適用性について品質要件と品質評価手法を提案するとともに、建設行政での利用例を例示し、検討課題等を抽出した。
 さらに、GISの基盤となる地図データを効率よく作成する、あるいは更新するための研究として、地図データ作成のための要素技術(特に最新の測量技術である航空レーザ測量や高分解能衛星画像を利用した地図作成の技術等)についての調査を行ない、精度検証の手法やデータ利用の方法等について調査・検討した。

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