UT1決定のための日独共同VLBI観測について(要旨)
IVS Intensive VLBI Experiments for UT1 determination between Tsukuba and Wettzell
測地部 栗原 忍・高島和宏・田辺 正・河和 宏・宮川康平
Geodetic Department Shinobu KURIHARA, Kazuhiro TAKASHIMA, Tadashi TANABE, Hiroshi KAWAWA, Kohei MIYAGAWA
要旨
国土地理院は,ドイツ連邦地図測量庁(BKG)・ボン大学測地学研究所(GIUB)との共同プロジェクトとして,地球自転運動決定のための超長基線電波干渉計(VLBI)による観測を実施している。これは今まで国土地理院が行ってきた測位のためのVLBIと異なり,地球の自転速度(UT1)を測るものである。国土地理院では,2003年度からほぼ週1回のペースで観測を行っており,その結果は良好である。
国際VLBI事業(International VLBI Service for Geodesy and Astrometry; IVS)* では,現在週5日実施しているUT1のためのVLBI観測を週7日行うことを目標にしている。また,ブロードバンドデータ送信を利用したリアルタイム相関処理等の技術開発が進みつつあり,将来は地球自転運動のより細かい変動が監視できると思われる。
* IVSは、VLBI観測を実施あるいは支える機関が国際的に協力して立ち上げた組織で、1999年3月に発足した。これは、GPSやSLRで行っている国際事業(IGSおよびILRS)に相当する事業をVLBIで行うことを目指して、IAG(国際測地学連合)の下に設立されたものである。
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国際VLBI事業(International VLBI Service for Geodesy and Astrometry; IVS)* では,現在週5日実施しているUT1のためのVLBI観測を週7日行うことを目標にしている。また,ブロードバンドデータ送信を利用したリアルタイム相関処理等の技術開発が進みつつあり,将来は地球自転運動のより細かい変動が監視できると思われる。
* IVSは、VLBI観測を実施あるいは支える機関が国際的に協力して立ち上げた組織で、1999年3月に発足した。これは、GPSやSLRで行っている国際事業(IGSおよびILRS)に相当する事業をVLBIで行うことを目指して、IAG(国際測地学連合)の下に設立されたものである。
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