衛星SARによる上下変動測量マニュアル

　衛星SARの観測データを用いた干渉SARは、地上に観測機器を設置することなく、面的かつ高い空間分解能で地表の変動を捉えることができる技術です。さらに、干渉SARの応用技術である干渉SAR時系列解析を用いることにより、干渉SARよりも高い精度で地表の変動が検出可能となります。この技術を地盤沈下調査等の上下変動の把握に用いることで、従来よりも稠密に広範囲の上下変動分布を効率的に得ることができると期待されます。
　そのため、国土地理院では、全国を対象とした干渉SAR時系列解析を基本測量として実施し、衛星SAR地盤変動測量成果として公開する※とともに、衛星SARの観測データを用いた干渉SAR時系列解析結果を公共測量に活用するための「衛星SARによる上下変動測量マニュアル」を令和6年（2024年）6月に公表しました。

※ 衛星SAR地盤変動測量成果ダウンロードサービス
https://sarprod.gsi.go.jp

　「衛星SARによる上下変動測量マニュアル」は、衛星SARの観測データを用いた干渉SAR時系列解析結果と水準測量を組み合わせ、高い空間分解能で上下変動の分布を得るための標準的な作業方法を定めています。
　このマニュアルは、作業規程の準則（平成20年 国土交通省告示　第413号）第17条第3項に規定されている、国土地理院が定める「新しい測量技術による測量方法に関するマニュアル」の１つです。本マニュアルに従った作業を行うことで、公共測量に衛星SARを活用することができます。

• 衛星SARによる上下変動測量マニュアル（pdf：1,935KB）　令和6年6月6日NEW!

様式一覧（下記以外は作業規程の準則上の様式を準用）

番号	名称	様式
様式１	上下変動量計算 精度管理表	Excel(13KB)