6. 海外の災害に関する対応

人工衛星技術で海外の災害も把握

国土地理院では、海外の災害においても宇宙測地観測技術を用いた対応を行っています。

【地殻変動と活断層の重ね合わせ】
2022年9月に台湾で地震が発生しました。日本の地球観測衛星「だいち2号(ALOS-2)」に搭載された合成開口レーダーのデータを使用してSAR干渉解析を行いました。
SAR干渉解析結果と既知の活断層の位置と重ねると、活断層の東側に比べて西側で大きな変動量が発生していることがわかります。変動域では最大1m程度の衛星に近づく変動が観測されました。

令和4年9月に発生した台湾の地震に伴うSAR干渉解析結果
台湾の地震に伴う地殻変動(令和4年9月)